表紙&巻頭アーティスト特集はカーク・ウェイラムが登場!
サックスがまるでボーカルのように聴こえる カーク・ウェイラム奏法 6つの秘密を自身が語る!
スムース・ジャズ・シーンのトップ・アーティストであり、ボブ・ジェームス、ホイットニー・ヒューストンなど様々なアーティストとの共演で知られるカーク・ウェイラムがこの1月に来日。ブルーノート東京にて3日間の公演を行いました。日中は次作のレコーディングを都内のスタジオで行い、夜は2ステージのライブをこなすといった超ハード・スケジュールでの取材の中、レコーディングから本番までの貴重な時間を割いてライブ開始の直前まで熱く語ってくれたカーク。今回はsax tripletsの寺地美穂さんにインタビュアーを担当いただき、“心に響くハイノート・サウンドの秘密”、“正しい呼吸法”、“膨よかなビブラートの練習方法”など、カークの奏法について掘り下げて話を聞いてもらいました。(表紙撮影:内山繁/Whisper Not)
連載:「ジャズの巨匠」ではコールマン・ホーキンスを大特集!
ジャズの歴史に名を残す名サックス奏者をその軌跡から奏法スタイル、使用楽器や代表作紹介など様々な角度から徹底分析していく連載特集「ジャズの巨匠」。今回はジャズ・テナー・サックスの父、コールマン・ホーキンスの演奏スタイルに迫ります。
奏法解説は岡崎正典氏が担当。そのプレイの特徴とその魅力を紹介。さらに歴史的名演「ボディ・アンド・ソウル」のスコア&演奏解説、バイオグラフィー、推薦アルバム紹介、使用楽器と、コールマン・ホーキンスの魅力をたっぷりとお届けします。また、本企画と連動し、ビンテージ・サックス・ミュージアムの連載ではコールマン・ホーキンスが愛したサックス、S.M.L( Strasser Marigaux & Lemaire)を紹介します。 (写真:William P.Gottlieb)
デイヴィッド・サンボーン 2号連続自宅訪問インタビュー:後編
昨年11月にニューヨーク郊外にあるデイヴィッド・サンボーンの自宅を訪問し行われたロング・インタビュー。前号の巻頭特集に続き、その後編として今号ではこれまでのサンボーンのルーツやソロ・アーティストとしての地位を確立するまで道のり、そして彼に影響を与えたギル・エヴァンス、マイルス・デイヴィス 、ブレッカー・ブラザーズ、マーカス・ミラーといった偉大なアーティストたちとのエピソードを紹介します。 (撮影:Saya Hishikawa)
《その他インタビューも充実!》
■ユッコ・ミラー
モダン・ジャズからファンク、ロックまで、多岐にわたるジャンルで大活躍し、ファッショナブルなサックス・ヒロインとしても存在感あるユッコ・ミラーさん。サックスを手にしたときから、さまざまな練習を積み重ね、今のプレイ・スタイルを作り上げました。今回はそんなユッコさんが、読者から寄せられた“サックスの悩み”にお答えします。
■松本利夫/MATSU(EXILE)
EXILEの元パフォーマーで、現在は主に役者として活動中のMATSUこと松本利夫さん。そんな彼が原案&主演を務める一人舞台、“『MATSUぼっち05』-レコード-”が、全国5ヶ所で上演されています(最終日は3月17日の仙台公演)。ダンス、即興芝居、アクションなどさまざまな演目にチャレンジする中で、MATSUさんはは2016年の“『MATSUぼっち04』-DOORS-” に続いてテナー・サックスに挑戦。初心者とは思えない堂々としたプレイを披露しました。今回は演奏指導を担当したサックス・プレイヤー谷村庸平さんへのインタビューと併せてお届けします。
インスト特集
現代のサックスの操作性とビンテージ・サウンドの魅力を兼ね備えた
モダン・ビンテージ・サックス
サックス・ワールド特選! 5ブランド10製品の実力を徹底レポート!
セルマ—・マークⅥを頂点に、今なお多くのプレイヤーを魅了し続けるビンテージ・サックス。しかし、希少性の高さによる価格の高騰により、ビンテージの人気モデルはアマチュア・プレイヤーには手の届かない存在となりつつあり、さらにコンディション・キープやピッチなどの演奏面での問題もあるため、だれもが手軽に手にできる楽器ではなくなっています。
そのような状況の中で、ビンテージ・サックス特有の深みのある豊かなサウンドを研究し、そこに現代の楽器ならではの操作性の高さを兼ね備えたサックスが各社から登場し、ビンテージ特有のトーン、操作性とコスト・パフォーマンスの高さが評価され人気を博しています。
ビンテージから乗り換えるプロのサックス奏者も見受けられるほどの高い完成度を誇る現代のサックス。そのような楽器をサックス・ワールドでは“モダン・ビンテージ・サックス”と名付けました。今回の特集ではサックス・ワールドがセレクトした5ブランドのアルト&テナーを試奏し、その実力に迫ります。試奏は竹野昌邦さん(テナー・サックス)とsax tripletsの堀江有希子さん(アルト・サックス)さんに担当頂きました。(撮影:言美 歩)
奏法特集
雲井雅人が伝授!
サックス音程改善術Ⅱ クラシック編(CD連動)
前号で掲載し、大好評を頂きました「小池修直伝 ! サックス音程改善術」に続き、今回はクラシック奏者の視点から、多くのサックス奏者の悩みである音程の問題にお答えします。今回はクラシック・サックス界のトップ・プレイヤー雲井雅人氏を講師にお招きしました。付属CDは誌面とリンクした雲井先生の模範演奏を収録。実践的に学べるセミナーです。
雲井雅人先生と演奏に加わっていただいた黒田真帆さん(国立音楽大学大学院音楽研究科サクソフォン専攻)
《その他セミナーも充実!》
■マックス・イオナータ アドリブへのアプローチ
イタリアのジャズ・シーンでもっともホットなテナー・サックス奏者、マックス・イオナータ。昨年12月の来日時に世界各国でサックスの奏法についてワークショップを開催するマックスに、サックス・ワールドは読者に向けた誌上クリニックを依頼しました。今回はビギナーに向けてアドリブ・ソロを簡単に洗練された響きにする秘訣を紹介します!
■ディック・オーツ ヴァンガード・ジャズ・オーケストラのリード・アルト奏者から学ぶ ビッグバンド演奏スタイル
ヴァンガード・ジャズ・オーケストラのリード・アルト奏者として知られるディック・オーツが昨年11月に来日、ライブとクリニックを行いました。今回は本誌の連載セミナー講師としてもお馴染みのサックス奏者、石川周之介氏にインタビュアーを務めていただき、ビッグバンドのサックス・プレイヤーが抱える悩みについて、ディックにその対処法をレクチャーしてもらいました。
その他、連載セミナーや CD連動スコア、コラムなども盛りだくさんの内容で今号もお届けします。