表紙&巻頭特集はボサノバ誕生60周年を記念し、小野リサ&纐纈歩美が登場
2010 年のメジャー・デビュー作『Struttin’』からコンスタントにアルバムを発表し続けるとともに、さまざまな編成でのライブ活動を通して自身の音楽を着実に磨き上げてきたアルト・ サックス奏者、纐纈歩美。10月にリリースされた最新アルバム『O PATO(オ・パト)』では、 これまでのクールなイメージから一転して、小野リサをプロデューサーに迎えたボサノバ・ア ルバムに挑戦。しかも、“ 聴き流されない” 本格的なボサノバを目指したという。他人の作品 をプロデュースするのは初となった小野と、アルバム作りを通してたくさんの新たな扉を開いた纐纈の2 人に、充実した制作の様子を振り返っていただくとともに、ブラジル・ミュージックの魅力を語っていただきました。
表紙撮影:内山 繁(whisper not)
連載:「ジャズの巨匠」ではジャッキー・ マクリーンを大特集!
ジャズの歴史に名を残す名サックス奏者をその軌跡から奏法スタイル、使用楽器や代表作紹介など様々な角度から徹底分析していく連載特集「ジャズの巨匠」。今回は体の中から湧いてくるロマンティックな演奏で、ジャズ・ファンの心を捉えて離さないアルト奏者、ジャッキー・ マクリーンの魅力を探ります。今号の奏法解説は大山日出男氏が担当。マクリーンの代表作『Swing Swang Swingin’』の中から「I Remember You」を題材に、そのプレイの特徴とその魅力を思い入れたっぷりに紹介。同曲のスコア、バイオグラフィー、推薦アルバム紹介、使用楽器と、ジャッキー・ マクリーンの魅力をたっぷりとお届けします。 (写真:内山繁/Whisper Not)
インタビュー:タワー・オブ・パワー
今年8月末から9月初旬にブルーノート東京で結成50周年記念ライブを行った世界最強・最長のファンク・ユニット、タワー・オブ・パワー。来日中のリーダー、エミリオと、リード・テナー奏者トム・ポリッツァーの2人にそれぞれ話を伺いました。エミリオにはTOPホーン・サウンドの秘密と15年振りのオリジナル・アルバム『Soul Side Of Town』についての話題を、そしてトムにはフラジオを中心としたソロ・プレイについて紹介いただきました。今回はトムのフラジオ運指を特別に公開!
(写真:言美 歩)
インスト特集
■サックス解体新書 タンポを知る
サックスの素材や構造について、プレイヤーが知っておくと演奏に役立つ情報をお届けするサックス解体新書。今回はタンポ( パッド)をテーマにお届けします。タンポにはトーン・ホールを塞いで密閉するだけでなく、全体の演奏性や音響面でも重要な役割を持つパーツです。今回の記事ではその構造解説から、タンポ交換の現場紹介、そして日頃のお手入れ方法まで、タンポに関するさまざまな情報をたっぷりとお届けします。
■サックス専門店に訊く! 失敗しないサックス・ケースの選び方
“楽器をしっかり守ってくれるケースが欲しい”“軽くてカッコ良いと楽しい”など、理想のサックス・ケースにめぐり合うのは意外に難しいもの。種類もたくさんあり、どんなサックス・ケースを選んだら良いか迷って悩んでしまいます。そんな方に必読なのが今回の特集。移転リニューアルして、さらに品揃えが充実した“イケベ楽器ウインドブロス”で、いろいろ教えていただきました! あなたの欲しかったサックス・ケースがきっと見つかります!
■ビンテージ・サックス・ミュージアム ビュッフェ・クランポン
ビンテージ・サックスの魅力を紹介する 連載企画『ビンテージ・サックス・ミュージアム』。 今回はビシャー社の名器、トゥルー・トーンの登場です。 コーン社で米国初のサックス開発に関わった ガス・ビシャーが独立、研究を重ねて完成させた ビシャー初のサックス、トゥルー・トーンは音程、音色、操作性において現在の楽器と遜色のない高い完成度を誇り、ジャズ全盛期の1920年代を代表するサックスとして圧倒的な人気を誇りました。 近年再評価が高まるトゥルー・トーンの魅力を探ります。
■リード・ブランド巡歴 ゴンザレス・リード
奥の深いリードの世界をそれぞれのブランドから探訪する「リード・ ブランド巡歴」。第1 回はアルゼンチンのリード・メーカーであるゴンザレスを取り上げます。南フランス産のケーンを使ったリードが多い中、アルゼンチンの自社農場で栽培されるケーンから生み出されるリードにはどのような特徴があるのでしょうか。試奏レポートは田中邦和さんに担当して頂きました。田中邦和流リードの育て方も紹介しています。
奏法ノウハウ特集
NYで最も注目を集める新進サックス奏者 チャド・レフコウィッツ-ブラウンが伝授!
アドリブの第一歩 ペンタトニック・スケールでのフレーズ作成攻略法
ニューヨークで今最も注目を集めるテナー・サックス奏者、チャド・レフコウィッツ-ブラウン。現在29歳の若さながらアルトゥーロ・オファリルのAfro-Latin Jazz Orchestraでグラミー賞を受賞、テイラー・スウィフトのバック・バンドのメンバーとしても活躍するチャドに今回は誌上セミナーを依頼。ペンタトニックをテーマにアドリブ・フレーズの作成方法をレクチャーして頂きました。
■サックス・ワールド協賛企画『HIBI★Chazz-K ハッピー・サックス☆ 動画コンテスト 2019 VIVA!SPORTS!!CUP!!! 開催!
“スポーツ!”をテーマにした最新アルバム『VIVA!SPORTS!!』をリリースするHIBI★Chazz-K。スポーツに関連のあるお馴染みの名曲をサックス・アンサンブルで大胆にカバーし、2020年開催の東京オリンピックに向けて、HIBI★Chazz-Kがスポーツ・シーンを盛り上げます。そのCD発売を記念して、皆さんにもHIBI★Chazz-Kと一緒に盛り上がってもらおうと『VIVA!SPORTS!!』収録曲を課題曲にした2年ぶりの動画コンテストの開催も決定! 今回はアンサンブル部門に加えソロ・パフォーマンス部門も新設。個人でも応募が可能になりました。一人で応募するもよし、メンバーを集めて演奏するもよし。サックス・ワールド読者の皆さんも腕試しに奮ってご参加ください! 一緒に東京オリンピックに向けて盛り上がりましょう!!
※サックス・ワールドVol.11には「TAKE ME OUT TO THE BALL GAME(私を野球に連れてって)」のソロ・パフォーマンス部門応募用楽譜(in E♭/inB♭)を掲載、さらに付録CDにはソロ・パフォーマンス部門応募用カラオケ音源を収録しています。
CD連動企画
ご好評を頂いています譜付属CD連動スコア企画。今回もサックス演奏にマッチした選りすぐりの4曲を、サックス・ワールドのオリジナル・アレンジでご用意させていただきました。カラオケ音源と一緒にぜひ演奏をお楽しみください!
■スタンダード・ジャズでマスターする アドリブ入門セミナー 「二人でお茶を」 Tea For Two 演奏:山田拓児(as)、西口明宏(ts)
■極上のポップス・バラード名曲編 「Everything」 MISIA 演奏:伊勢賢治(as)
■3サックスで楽しむ不朽のポップス・スタンダード 「Won’t Be Long」 バブルガム・ブラザーズ 演奏:sax triplets/ 寺地美穂(as)、堀江有希子(as)、河村 緑(ts)、 プロデュース/アレンジ:小池修
※今号はsax triplets 1stフル・オリジナル・アルバム レコーディング速報(インタビュー)も掲載!
■サックス・デュオで奏でるスタンダード・ジャズ 「いつか王子様が」 演奏&アレンジ:青柳誠(as&ts)
■シンコーミュージック特選サックス・スコア(CD未連動)「Lemon」米津玄師
その他、連載セミナーやコラムなど盛りだくさんの内容で今号もお届けします。