表紙&巻頭特集は門田”JAW”晃介 & 石川周之介によるテナー・サックスの可能性を追求する新ユニット、“Tenor Talk”をいち早く紹介!
Tenor Talk 初レコーディング音源 「Blues for Alice」 (チャーリー・パーカー作)を付属CDに収録!
PE’Z解散後は自身のバンド“BARB”を結成、サックス独奏による完全一人での全国ツアーを敢行し2枚のソロ・パフォーマンス音源集を発表するなど独自の活動を続ける門田”JAW”晃介が、テナー・サックス2本だけの新ユニット“Tenor Talk”を結成した。
そのパートナーに選ばれたが本誌連載セミナーでもお馴染みの石川周之介だ。石川は今年“米米CLUB”のツアーに参加後、そのホーン・セクション“BIG HORNS BEE”に正式メンバーとして迎え入れられるなど、ジャズを拠点にしながらも、ジャンルの枠を超えた活動で注目を集めている最もホットなサックス奏者のひとり。
サックス・ワールドではテナー・サックスの可能性を追求する“Tenor Talk”の可能性に着目し、サックス・ワールド一押しアーティストとして今回、表紙&巻頭特集でいち早くその全貌を読者の皆さんに紹介させていただく。
テナー・サックス愛に溢れる両氏の対談、テナーの定番マウスピースの試奏レポート、2人のテナー・サックス推薦アルバム紹介、愛用のテナー・サックスとセッティングの紹介、さらに 今回スペシャル音源として付属CDに収録した“Tenor Talk”初レコーディング音源「Blues for Alice」のスコア掲載など、巻頭特集に相応しく盛りだくさんの内容でお届けしよう!(表紙写真:内山 繁/whisper not)
連載:「ジャズの巨匠」ではフィル・ ウッズを大特集!
ジャズの歴史に名を残す名サックス奏者をその軌跡から奏法スタイル、使用楽器や代表作紹介など様々な角度から徹底分析していく連載特集「ジャズの巨匠」。今回はアルト・サックスならではの力強くも柔らかい音色が魅力のフィル・ ウッズの演奏スタイルに迫ります。今号の奏法解説は太田 剣氏が担当。スコアはフィル・ウッズの個性の出自と行き先をふんだんに感じる好例として「I LOVE YOU 」(『Warm Woods』収録)を掲載。そのプレイの特徴と魅力を4つの譜例と共に紹介いただきました。バイオグラフィー、推薦アルバム紹介、使用楽器紹介と、フィル・ ウッズの魅力をたっぷりとお届けします。 (写真:内山 繁/whisper not)
インタビュー:ネルソン・ランジェル
スムース・ジャズ/フュージョン・シーンのトップ・サックス奏者として知られ、コンテンポラリー・ジャズ界随一の美しい音色とエモーショナルなプレイで根強い人気を誇るネルソン・ランジェルがこの6月に来日。東京・丸の内 COTTON CLUBにて3日間、計6回の公演を行いました。今回はお馴染み、sax tripletsの寺地美穂にインタビュアーを担当いただき、ネルソンの美しい音色に迫るための練習方法や、楽器に関する考えなどのお話を伺いました。ネルソンのフラジオ運指も公開!(写真:土居正則)
師弟対談:ユッコ・ミラー& 川嶋哲郎
奇抜なルックスとキャラクターで話題の実力派サックス奏者、ユッコ・ミラー。昨年からはYouTuberとしての活動もスタートし、その総再生回数は1500万回を突破するなど、まさに破竹の勢い。さらに川嶋哲郎とサックスの魅力を伝えるYouTube番組「ユッコ&てっくる」もスタートし、その斬新な内容がサックス界で話題となっています。
最新作『Kind of Pink』は、MJQなどの活動で知られるデビッド・マシューズがアレンジを手掛けた待望のジャズ・アルバム。本アルバムでもゲスト参加している師匠・川嶋哲郎との出会いがユッコにもたらしたものは? 今回は気になる川嶋とユッコの師弟対談をお届けします。(写真:内山 繁/whisper not)
インタビュー:ナイロール・プロヴェッタ & グスターボ・アナクレート
〜ブラジル・サックス・シーンの現在〜
ジョイスなどブラジルを代表するミュージシャンとの共演で知られ、ブラジル音楽界での頂点を極めるサックス/クラリネット奏者ナイロール・プロヴェッタ。今年4月にギンガ&モニカ・サウマーゾの来日に同行した際に、単身ジャム・セッションやワークショップ、日本のビッグバンドとの共演ライブなどに参加し、日本のブラジル・ミュージック愛好家たちを喜ばせました。今回はソプロス・ブラジルのメンバーとしてナイロールと共演した、ブラジル出身で日本の音楽シーンで大活躍中のグスターボ・アナウレートと一緒に、ブラジルのサックス・シーンを紹介して頂きました。
インスト特集
■サックス解体新書 リガチャーを学ぶ
〜リガチャーの基礎知識と選択方法〜
サックスの素材や構造について、プレイヤーが知っておくと演奏に役立つ情報をお届けするサックス解体新書。今回はリガチャーをテーマにお届けします。リガチャーはサックスの発音源であるリードとマウスピースを固定するパーツですが、その固定方法や材質、仕上げで音色や吹奏感が変わる重要なパーツです。 今回の記事ではリガチャーの基礎知識から、メーカーへのインタビュー、製造工房への潜入企画、試奏レポートなど多面的に取材。初心者から上級者までもがリガチャーを選択する際に役立つ情報をまとめました。 リガチャーを変えてみることで、音色や演奏の悩みが解決できるかもしれません。本記事を通じて、ぜひ一度リガチャーに注目してみてください。(写真:富田一也)
・知っておきたいリガチャーの基礎知識
・ジャズ・サックス界随一の論客 川嶋哲郎が語る「リガチャー論」
・リガチャー・ブランド巡歴 ウッドストーン
ウッドストーン・ リガチャーの 製造工程を徹底取材!
ウッドストーンのアルト・ラバー用リガチャー 全ラインナップ・レビュー (試奏:堀江有希子)
・管楽器専門店クロサワ・ウインドお茶の水店が リガチャー選びをアドバイス
定番マウスピースと リガチャーの組み合わせを 試奏チェック!(試奏:山口宗真)
・リガチャーQ&A
・注目の新製品開発ストーリー ヤナギサワ “Yany SIXS”
■徹底解剖 現行セルマー・サックス
自分のスタイルに合った セルマー・サックスの選び方
約一世紀にわたるセルマー社の伝統と進化の結晶! 現行サックス4モデルの魅力を徹底解剖
数々の画期的な新技術を導入しながらサックスのトップ・ブランドとして常にシーンをリードしてきたセルマー・パリ社。弊誌ではこれまでセルマー・パリの名器の歴史と魅力を幾度もお伝えしてきましたが、今回は読者からのリクエストも多い現行ラインナップを特集します。現在は、SA80シリーズⅡ、シリーズⅢ、リファレンス、アクソスと、現代の多様なニーズに合わせて開発された4モデルがラインナップされていますが、それぞれの違いや選び方が分からないという声をよく耳にします。そこで本企画では、各モデルの特徴を整理しながら、個々の魅力をお伝えしていきます。ご自身の演奏スタイルにマッチしたセルマー・パリの選択の手引きとなれば幸いです。(写真:土居政則)
・現行セルマー・パリ4モデルの 開発コンセプトと特徴を徹底解剖!
・あなたはシリーズII派? シリーズⅢ派?
ユーザー激論会! 私がSA80シリーズII、 シリーズⅢを選んだ理由
小串俊寿(SERIE III) × 平野公崇(SA80 SERIE II)
・ジャズ・サックス・アンサンブル ”SAX CATS“が 現行セルマー・サックス 8モデルを試奏!
■テナー用メタル・マウスピースの定番モデルを Tenor Talkの2人がマニアックにチェック!!
オットーリンク・タイプ テナー用メタルマウスピース 13モデルを徹底試奏!
ジャズ・テナー・サックス用のマウスピースの超定番モデルとして、長年多くのジャズ・レジェンド奏者たちに愛用されてきたオットーリンクのメタル・マウスピース。各メーカーからオットーリンクの幾多の名器をリスペクトしたモデルが登場する中、本家オットーリンクからも Florida Modelがラインナップに加わったこの機に、気になるオットーリンク・タイプのメタル・マウスピース13モデルを集め、Tenor Talkのおふたりに試奏して頂きました。ジャズ・テナー奏者ならば一度は必ず通るオットーリンク・タイプのマウスピースの魅力に迫ります。(写真:内山 繁/ whisper not)
※ビンテージ・オットーリンクのミニ・ヒストリー “5分で分かる!オットーリンク テナー用メタル・マウスピースの見分け方”も掲載!
奏法ノウハウ特集
SKE48 古畑奈和の輝け! サクソフォン次世代エースへの道
SKE48の古畑奈和に様々なジャンルの音楽やサックスに関するいろんなことを体験してもらって、サックスの腕前を磨いてもらうという連載企画。今回のテーマは“ペンタトニック・スケールを使ってのアドリブ”。FIRE HORNSのJuny-aを講師にお迎えし、課題曲「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」(クローヴァー・ワシントンJr.)を題材に、アドリブのノウハウを伝授していただきます。連動動画と一緒にお楽しみください。(写真:富田一也)
新連載:サックス・クインテット“SAX CATS”が伝授
いつでもどこでも練習 音を出さないサックス練習術(CD連動企画)
アマチュア・サックス奏者にとっての一番の悩みは自宅で思う存分に練習できないこと。特に仕事や学校の授業を終えてから、帰宅後に大きな音量で演奏できる環境にある人はごく僅かで、多くの人が練習の時間やモチベーションはあっても自宅での練習を諦めていると思います。今回からスタートするこのセミナーでは、女性5人によるサックス・クインテット“SAX CATS”のメンバーが皆さんの日頃の悩みを解消すべく、音を出さなくてもサックスが上達できる練習方法をご紹介します。第一回目は運指力をアップする音を出さない練習方法を伝授します。今回はセミナーと連動し、SAX CATS 2ndミニ・アルバム『Waltz For Debby』に収録のサックス5重奏「Hard Jazz Mania(ジャイアント・ステップス〜モーメンツ・ノーティス〜ドナ・リー)」を付属CDに収録しています。 (写真:土居政則)
石川周之介の
ジャズの名曲でマスターする サックス上達セミナー(CD連動企画)
石川周之介氏の人気セミナー「オランダ流基礎講座」の続編として、前号より「ジャズの名曲でマスターするサックス上達セミナー」がスタート。メロディー、ハーモニー、リズムといった3つの要素が見事なバランスで構成されているジャズ・スタンダードを様々な視点で解析し、“基礎練が実践に繋がる”実践的練習方法をレクチャー。
第2回目は「Parisian Thoroughfare(パリの大通り)」(バド・パウエル)で ダイアトニック・スケールを覚える基礎練習を紹介しています。
坂田明奈の
いまさら聞けない? サックス超初級セミナー
ビギナーのみならず、中級者にも役立つと大好評の連載。前号のマウスピース選びに続き、今回は“初心者のためのリード選び”をテーマに紹介。良いリードの選び方など、ビギナーが本当に知りたい情報を今回も懇切丁寧にご紹介します。
CD連動企画
ご好評を頂いています付属CD連動スコア企画。今回もサックス演奏にマッチした選りすぐりの4曲を、サックス・ワールドのオリジナル・アレンジでご用意させていただきました。カラオケ音源と一緒にぜひ演奏をお楽しみください!
■スタンダード・ジャズでマスターする アドリブ入門セミナー ※新シリーズ/実践編:ブルースをマスター
「ナウズ・ザ・タイム」 Now’s The Time 演奏:山田拓児(as)、西口明宏(ts)
■極上のポップス・バラード名曲編 「シングル・アゲイン」 竹内まりや 演奏:伊勢賢治(as)
■3サックスで楽しむ不朽のポップス・スタンダード 「ワインライト」Winelight グローヴァー・ワシントンJr.
演奏:sax triplets/ 寺地美穂(as)、堀江有希子(as)、河村 緑(ts)、 プロデュース/アレンジ:小池修
■サックス・デュオで奏でるスタンダード・ジャズ 「オール・オブ・ユー」All of You 演奏&アレンジ:青柳誠(as&ts)
その他、連載セミナーやコラムなど盛りだくさんの内容で今号もお届けします。