第21回 オーバー・トーン 後編
今回のテーマは“オーバー・トーン”です。オーバー・トーンの練習をすると音色が豊かになるとよく言われますが、ピンときていない方も多いんじゃないかと思います。でも実際、オーバー・トーンを真面目に練習すると音色がかっこよくなると、私も思います。少しの時間でいいので日々の練習に取り入れることで、音程を狙って吹くクセがつくし、すべての音域で管体をしっかり鳴らして吹けるようになったり、フラジオも鳴りやすくなります。
オーバー・トーンは、サックスを吹くときにいつも使ってほしい口の周りの筋肉を使えてないと上手く音が鳴らないので、この練習をすると自然と口輪筋も鍛えられます。特にマウスピースを横から締める筋肉を使うことにまだ慣れていないビギナーさんには、ぜひチャレンジしてほしいです!
今回の動画はサックス・ワールドVol.29掲載のセミナーと連動しています。
坂田明奈 [さかた・あきな]
1987年 奈良県生まれ。『熱烈ホーンズコンテスト』(サックス&ブラス・マガジン主催)においてグランプリを獲得。これを機に活動拠点を東京に移す。インスト・バンド“RATEL”として活動するほか、ソロ活動にも力を注ぎ、2021年に1stソロ・アルバム『Sister A.K.N. -episode one-』をリリース。第一線で活躍するミュージシャンとのセッションを重ね自身の表現に磨きをかけている。 http://www.akinasakat
坂田明奈 3nd アルバム『Sister A.K.N. -episode Ⅲ-』