サックス好きのための専門誌Saxworld

製品レビュー

Forestone SX UL

ビバップからコンテンポラリーまでビンテージのように幅広く対応する音色

 樹脂製のリードで名を馳せるフォレストーンからテナー・サックスのアンラッカー・モデルを試奏。何もコーディングされていない真鍮剥き出しのボディーは渋さ満点! 最初はつや消しゴールドですが、使い込んでいくに従って自分色に変化していく風合いを楽しめるのが◯。ネックのオクターブ・キィは歴史的名器のオールド・セルマーを彷彿とさせるシェイプでジャズ好きにはタマラナイ仕様となっています。手になじむキィ・レイアウトは操作性もバッチリ。テーブル・キィはやや大きい印象ですが海外メーカーと同様レベルで慣れてしまえば扱いやすい形状です。

 アンラッカーらしく音の立ち上がり、反応が抜群に速い。音色はダークでハスキーでドライ。オールド楽器のようにビバップからコンテンポラリー・ジャズまで幅広く対応する音色で演奏するのが楽しくなります。現代の楽器らしく音程も良いので、アンサンブルに入っても楽に演奏することができるでしょう。楽器の持つ抵抗感が少なめなので抵抗の強めなマウスピースやリガチャー、固めのリードなどを組み合わせるセッティングも合わせることが可能。多くのサウンド・キャラクターを試す楽しみもありそうです。

 ジャズを狙ったモデルですが多くのサウンド的可能性を秘めているので多ジャンルでお試しいただきたい逸品です。


ビンテージをほうふつさせるアンラッカー仕上げ

超低温処理により素材の響きを向上させる技術を採用。同処理により分子レベルで物性を整えたイエロー・ブラス材にアンラッカー仕上げを施すことで、ジャズ演奏に適したビンテージ・サウンドを提供

ジャズ・ネックが付属

ネックはクラシック・モデルとジャズ・モデルの2タイプをラインナップ。アンラッカー・モデルにはオールド・セルマーを彷彿とさせるシェイプのジャズ・ネックが付属

コンパクトなテーブル・キィ&右手小指キィ

テーブル・キィ&右手小指キィはコンパクトな設計で、低音域をストレスなく演奏することが可能

(撮影:田坂圭)

446,000円

(問)フォレストーンジャパン TEL 06-6536-8690

■SPECIFICATIONS●管体:イエロー・ブラス●塗装:アンラッカー仕上げ●彫刻:手彫り●トーン・ホール加工:通常タイプ(ロール・トーン・ホール仕様のRX ULもあり)●ネック:ジャズ・モデル付属●その他の仕様:ハイブリッド・ポスト・コンストラクション、イタリア・ピゾーニ社プロ・パッド、超低温加工処理、日本での組み立て、ハイF♯キィ付き●オプション・ネック:ジャズ・タイプ(別売)●付属品:プロテック製ケース、クロス
■試奏環境 マウスピース:バンドーレンT7、リード:ラヴォーズ・ミディアム・ソフト、リガチャー:セルマー旧二本締め


Forestone Forestone SX UL 試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


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2026年3月12日発売

サックス・ワールドVol.40

◎表紙&巻頭特集:サム・グリーンフィールド
インタビュー 本多俊之、大野まりか(アイオケ)
対談企画 佳子(CiON)× 武田真治
ジャズの巨匠 ワーデル・グレイ

◎楽器特集

・魅惑のビンテージ・サックス その魅力に迫る!
・Part.1 ビンテージ・サックス・コレクター対談
・Part.2 プレイヤー視点でのビンテージ・サックスの魅力を訊く:石川周之介
・Part.3 ビンテージ・サックス専門店に聞くビンテージ・サックス購入ガイド

・究極のジャズ・アルト・サックス・マウスピースを探せ!
・練習場所の悩みを解決!! サックス奏者のための防音/消音講座
・徹底解剖:Wood Stone Super Custom X

◎付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ)
・「愛をこめて花束を」Superfly
     演奏:伊勢賢治(ss)
・ 「ディア・オールド・ストックホルム」(as & ts)
     演奏:青柳 誠(as/ts)
・バッハ作曲「無伴奏チェロ組曲 第1番 ジーグ」
    演奏:門田”JAW”晃介(ts/独奏)
・ 「ラ・カンパネラ」(フラジオ・チャレンジ)
   演奏:千野哲太(as)

 
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