サックス好きのための専門誌Saxworld

バリトン・サックス

Yanagisawa B-WO1

音程、キィの反応、音の立ち上がりなどで前モデルより着実に進化していることを実感

 日本が世界に誇るサックス専門メーカーからバリトン・サックスのWOシリーズが満を持して新登場。今回はライト・モデルのB-WO1をレビューします。実は同社の旧モデルB-900を所有しているので、どれくらい進化しているか楽しみでした。

 まず細部まで丁寧に仕上げられた本体はどこから見ても美しく、持ってみると非常に手になじむコンパクトなキィ・レイアウトで操作性抜群。最低音から最高音まで自然なフィンガリングが可能です。実際に吹いてみると楽器の大きさを感じさせない反応の良さ、音の立ち上がりの速さが気持ち良く、特に低音の発音が心地よくてずっと吹いていたい感覚。

 B-900では気を配って吹いていた音程の箇所もB-WO1ではクリアされていて、着実に進化していることを実感しました。音色は真鍮ラッカーからくる極めてオーソドックスなサウンド、でもしっかり太い音が出るので、アンサンブル内では十分な低音の支えになることでしょう。

 適切な抵抗感があり最低音から最高音、フラジオまで均一な吹奏感、音色感で演奏が可能。オーソドックスなモデルをここまでの質感に高めてきたことは、本当に素晴らしいと思います。バリトン購入を考えている方にはぜひお試しいただきたい逸品です。


Low Aキィのキィ・アクションを改善

Low Aキィの形状や角度を新設計。親指を離した際にバネでキィが戻ることで、従来モデルより素速いキィ・アクションを実現した

キィ・ガードを大型化

多くのバリトン奏者が抱えていた演奏中に衣類が挟まる問題を、キィ・ガードの大型化によって解消した

ネックの改良で音割れを軽減

ネック支柱(プレート)のデザインを一新。ハードな演奏時の音割れが、三角プレートを設置することにより軽減された

 

(撮影:田坂圭)

700,000円

(問)プリマ楽器 TEL 03-3866-2215/03-3866-2210

■SPECIFICATIONS ●管体:ブラス●塗装:ラッカー仕上げ●彫刻:あり●タイプ:ライト●その他: High F#キィ付、Low A キー付●付属品:ケース(リュック型/キャスター付)、マウスピース(エボナイト製)BC200 ※レスト付B-WO1R 750,000円もあり
■試奏環境 マウスピース:オットーリンク・メタル7、リード:バンドーレン・トラディショナル3、リガチャー:オットーリンク純正

 


Yanagisawa B-WO1試奏動画

試奏者  副田整歩

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クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにマルチ・リード奏者としても活動。アーティストのライブやレコーディングに携わるほか、多くのビッグバンドでリード・アルトを担当。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」を配信中。ATOM SAXOPHONE QUARTETのメンバーとして1stアルバム『atmosphere』をリリース。作編曲家としても高い評価を得る。


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2019年9月11日発売

サックス・ファンの向上心、好奇心を刺激する

本格派サックス専門誌
サックス・ワールドVol.14

■アーティスト特集
○表紙&巻頭特集:Tenor Talk(門田"JAW"晃介 & 石川周之介)
○ジャズの巨匠:フィル・ウッズ
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■インスト特集
○徹底解剖 現行セルマー・サックス
○サックス解体新書 リガチャーを知る
○オットーリンク・タイプ・メタル・マウスピース試奏

■誌上セミナー
○新連載:SAX CATSが伝授  いつでもどこでも練習 音を出さないサックス練習術
○ペンタトニック・スケールのアドリブに挑戦! Juny-a (FIRE HORNS) ×古畑奈和(SKE48)

■付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ音源)
○「オール・オブ・ユー」 
 アレンジ&演奏:青柳誠 
○「シングル・アゲイン」 竹内まりや 
 演奏:伊勢賢治 
○「ナウズ・ザ・タイム」 チャーリー・パーカー
 演奏:山田拓児&西口明宏
○「ワインライト」グローヴァー・ワシントンJr. 
 演奏:sax triplets 編曲:小池修
○ 「Blues for Alice」(チャーリー・パーカー作)
     演奏:Tenor Talk(門田"JAW"晃介 & 石川周之介)※模範演奏のみ


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