サックス好きのための専門誌Saxworld

製品レビュー

Roland Aerophone AE-10G

話題のエアロフォンに新色グラファイト・ブラックが登場!

 ローランドのエアロフォン。吹く動作で演奏する類のものを総称してウィンド・シンセサイザーと言って、一斉を風靡したAKAIのEWIなどが有名な機種ですが、エアロフォンはこのカテゴリーの最新モデルです。

 EWIとの大きな違いはキィがタッチ・センサーではなくボタンになっていてよりサックスのキィ・アクションに近づけたこと。キィを押している感覚が演奏に自然な感覚をもたらしてくれます。吹き込み口には樹脂製のリードが付いています。それ自体が振動するわけではありませんが、噛んだり緩めたりすることで音程やビブラートのコントロールが可能です。ベンドアップ、ベンドダウンなどのニュアンスはサム・レスト(右手親指)部分にあるジョイ・スティックのような機構で操作可能です。オクターブ・キィは定位置から上下に2つずつ、計4つ付いていて7オクターブ強の音域を演奏することが可能。そこはさすがシンセサイザー。

 いざ試奏。サックスが吹ける方なら直感的に演奏可能です。サイド・キィもフロント・キィも使用可能。フラジオもプログラムされています。多くの吹奏楽器やリード・シンセ等の音源が本体に内蔵されていますが今回は最新のサックス音源で録音しました。サックスから持ち替えても直感的に吹けるという意味では素晴らしい製品だと思います。ウィンド・シンセを導入したいという方はぜひお試しください!


サックスの配列に準じた演奏キィ

キー配列はサックスに準じており、テーブル・キィ、サイド・キィ、左手オクターブ・キーも装備。サックスと同じ運指で演奏が可能

サックス奏者に適したハード・リード・タイプの専用マウスピースが登場

マウスピースを噛む力でビブラートやピッチの調整が可能。ハード・リード・タイプのOP-AE10MPH(4,000円)が発売され、好みの硬さが選択可能に

サックスの新音色がバージョンアップで追加

最新バージョンアップ※でサックスが7音色追加。従来よりブライトな音色はジャズ、ポップス系に最適。CD収録音源では新音色056 A.SAX 1を使用。

※システム・プログラムはローランドホームページ AE-10 Downloadsより無料でダウンロード可能(12月中旬公開予定)。

(撮影:田坂圭)

オープン・プライス(市場予想価格:78,000円)

(問)ローランドお客様相談センター  TEL 050-3101-2555

■SPECIFICATIONS ●キィ配列:サクソフォン互換キィ配列●音源:SuperNATURAL アコースティック、PCM シンセ●内蔵音色:55(Ver2.10)●コントローラー:ブレス・センサー、バイト・センサー、演奏キィ、オクターブ・キィ、サム・コントローラー、トーン・ボタン、メニュー・ボタン●外形寸法:128(幅)x 93(奥行)x 574(高さ)mm●質量:855g(電池含む)●主な付属品:取扱説明書、AC アダプター、マウスピース・キャップ、ネック・ストラップ、専用ケース


Roland Aerophone AE-10G試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。
※音声は外部スピーカーに接続したものをQ4nの内蔵マイクで収録していますので
エアロフォン演奏時のキィ・ノイズが入っております。ご了承ください。
(エアロフォンからQ4nへ直接ライン接続した場合はキィ・ノイズは入りません)

 

試奏者  副田整歩

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クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにマルチ・リード奏者としても活動。アーティストのライブやレコーディングに携わるほか、多くのビッグバンドでリード・アルトを担当。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」を配信中。ATOM SAXOPHONE QUARTETのメンバーとして1stアルバム『atmosphere』をリリース。作編曲家としても高い評価を得る。


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