サックス好きのための専門誌Saxworld

マウスピース

Gottsu Sepia Tone Bebop

ビバップの名のとおり
ダークで張りのあるサウンド

 ゴッツからチャーリー・パーカーが愛用したブリルハートを彷彿とさせるモデルが登場。白い見た目が格好良いですね。細部まで非常に美しく仕上げられています。
 ビバップの名のとおり、高い倍音は適度に抑えられてダークで張りのあるサウンド。メイヤーほど直線的でなくソロイストほどファットすぎない。あと今までのゴッツ・マウスピースといえば軽く吹いても明るくしっかり鳴る印象ですが、こちらは少々事情が違います。まさに“吹いた分だけ鳴る”。弱い音はちゃんと弱く鳴るし大きく吹けば大きく鳴る。当たり前のようですがとても重要なことです。音色や音量のコントロールもプレイヤーの舵取り次第で余計な脚色はしない。まるで歌っているような感覚のマウスピースだと感じました。
 チャーリー・パーカー好きはもちろんですが、ディック・オーツのサウンドが好きな方にも試してもらいたい逸品です。


素材に合成樹脂を採用

バッフルは低めのブリルハートを意識したデザインで、素材は合成樹脂を採用

(撮影:田坂圭)

27,000円(アルト用)(税別)

(問)ゴッツ TEL:046-205-3612

■SPECIFICATIONS 
●材質:合成樹脂
●チェンバー形状:台形
●バッフル:低め
●オープニング・サイズ:5、6、7

■試奏環境 
●本体:A.セルマー・マークⅥ
●リガチャー:セルマー(旧式)
●リード:ダダリオ・セレクト・ジャズ 3M(ファイルド・カット)

Gottsu Sepia Tone Bebop試奏動画

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


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サックス・ワールドVol.34

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「アメイジング・グレース」レゲエ・アレンジ(ts)/演奏:屋嘉一志
・「ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン」(as/ts)/演奏:青柳 誠
・「バッハ 15インベンション 第15番 BWV 786」(as/ts)/演奏:門田”JAW”晃介

 
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