1990年の衝撃的デビューから他の追従を許さず、25年以上も女性サックス奏者のトップとして君臨するキャンディ・ダルファー。そのニュー・アルバムが5年ぶりに発売された。 昨年10月の来日公演にて日本のオーディエンスにいちはやく披露された曲も含む、15トラックをたっぷりと収録(日本盤にはさらに「トゥゲザー」のリミックス・バージョンをボーナス・トラックとして収録)。キャンディ自身のボーカル&サックス・プレイ以外にも、様々なボーカリストやラッパーをフィーチャーしたご機嫌なダンス・ミュージック・アルバムに仕上がっている。
収録曲
1. ハウ・イッツ・ダン
2. トゥゲザー
3. ショウ・ユア
4. エイジ
5. シンセリティ
6. アフター・トゥナイト
7. アウト・オブ・タイム
8. ホワット・ユー・ドゥ
9. プロミセズ
10.L.O.V.E. (イントロ)
11.ホールド・アップ
12.ソー・クロース
13.D.I.S.C.O. D.I.S.C.O.
14.L.O.V.E. (アウトロ) L.O.V.E. (OUTRO)
15.アイ・キャント・ビリーヴ
16.トゥゲザー (リミックス) *日本盤ボーナス・トラック
レーベル: ビクターエンタテインメント
商品番号:VICP-65439
定価:¥2,500(税別)
発売日:2017.05.24
キャンディが表紙を飾った『サックス・ワールドVol.3』の巻頭特集では、最新作の話題を中心としたインタビューを全10ページのボリュームで紹介。ここではインタビューの中からニュー・アルバムに関する話題の一部分をお届けする。
インタビュー/翻訳:寺地美穂
●最初に、近々リリースが予定されているニュー・アルバムについてお話をお伺いしたいと思います。今回のステージでも新曲を演奏されてましたが、よりダンサブルで、よりボーカルが多くフィーチャーされていましたね?
●5曲くらい新曲を演奏したわ! 私はライブ活動を優先しているから、ライブの休みの日にスタジオに行くという感じで、今回のアルバムは2年くらいかけて少しずつ完成させていったの。音楽が徐々に発展してたどり着いた先の一つは、私の大好きなファンキーなオールド・スタイルに近いものであり、そしてもう一方で、新しいプロデューサーと組むことによってもっとヒップホップの要素が多くなったの。そして素敵なことに、今回はバンドと一緒に「History」などの曲を書いて演奏する機会がたくさんあったの。「After Tonight」は私の2年前の結婚パーティーのために書いた曲なのよ。
●レコーディング前にライブでテストされることは多いのですか?
●そうね、レコーディングする前にライブで先に演奏することで、曲をより優れたものにすることができるの。このやり方がとても好きなのよ。それで今回は気がついたら15曲ぐらい完成していて、“アルバムができるわ!”って。とっても自然な工程で、このプロセスが大好きなのよ。(以下、続きはサックス・ワールドVol.3に掲載)
さらに『サックス・ワールドVol.4』では、キャンディ・ダルファーの人気の秘密を探る特集記事を掲載。藤野美由紀、海野あゆみ 、前田サラの3人のサックス奏者に解説を依頼し、3人それそれの視点でキャンディの魅力を愛情たっぷりに、余すことなく語ってもらった。サックス演奏スタイルはもちろん、ファッションや人間性なども含めたキャンディのトータルな魅力を7つのポイントに分けて紹介しているのでこちらも併せてお楽しみいただきたい。
PROFILE:キャンディ・ダルファー
1969年9月19日、オランダ、アムステルダム生まれ。サックス奏者である父ハンス・ダルファーの影響で6歳からサックスを始め、11歳のころにハンスのバンドに参加、14歳のころには自身のバンド“ファンキースタッフ”を結成。オランダの音楽シーンで話題となる。その後マドンナのツアーでのオープニング・アクトやプリンスのステージでの共演で注目を集める。1989年にオランダの映画「Lily Was Here」のサウンドトラック(プロデュースはユーリズミックスのデイヴ・スチュワート)に参加。キャンディを起用した同名のタイトル曲がヨーロッパのヒット・チャートで1位を獲得する。1990年に1stアルバム『サンクシュアリティ』をリリース。グラミーにノミネートされ世界で100万枚を突破するセールスを記録する。2001年に父親との共演アルバム『ダルファー!ダルファー!!』を発表し、二人でのツアーも敢行。2002年にはプリンスの『ワン・ナイト・アローン・ツアー』にメイシオ・パーカーと共に参加。