サックス好きのための専門誌Saxworld

マウスピース

BARI Hard Rubber Soprano Saxophone Mouthpiece

ソプラノ用マウスピースの定番モデル

 バリのソプラノ用マウスピースと言えば、ジャズ・ポピュラー・プレイヤーの間で一世を風靡した定番モデルで、現在も多くの愛用者がいます。アルトやテナーのようにしっかり息が入って音量も出るので、持ち替え時に違和感なく演奏できるのもこのマウスピースが定番化した大きな要因の一つだと思います。音色はブライトで張りがあり、バンドの中に入っても主張できる実力があります。

 今回はラインナップの中ではオープニングが狭い“60”を試奏しましたが、普段私が使っているセルマーS80のDよりも広く感じました。シビアなコントロールはセルマーに軍配があがりますが、その分セルマーよりボリュームがありスケールの大きな表現が可能です。現在ソプラノのマウスピースは多くの選択肢がありますが、今回試奏してみて改めてバリの良さを再確認しました。ソプラノ・マウスピースをお探しのみなさま、是非お試しを!


エッジの効いたサウンド

ソプラノではシビアなピッチが安定しており、エッジの効いたパワフルなサウンドが特徴

(撮影:田坂圭)

20,000円(ソプラノ用)(税別)

(問)セレクト インターナショナル TEL:047-702-9086

■SPECIFICATIONS 
●材質:ハード・ラバー/メタル(シャンク部)
●オープニング:58/60 /62/64/66/68/70
●付属品:リガチャー、キャップ

■試奏環境 
●本体:ヤナギサワSS-99
●リガチャー:マウスピース付属
●リード:ダダリオ・セレクト・ジャズ 3M(ファイルド・カット)

BARI Hard Rubber Soprano Saxophone Mouthpiece試奏動画

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2024年6月13日発売

サックス・ワールドVol.33

◎表紙 才恵加(saeka)

インタビュー
・カマシ・ワシントン
・THE JAZZ AVENGERS 
・ジョージ林(BREIMEN)
・本多俊之 ・村越 葵

◎サックス・プレイヤーズ・ギア・ファイル
・勝田一樹(DIMENSION)

ジャズの巨匠:ドン・バイアス

◎インスト企画
・徹底検証:デュコフ・マウスピース
・カーブド・ソプラノ・ サックスの魅力

◎奏法ノウハウ企画
・新連載:中山拓海が伝授
 アドリブとアンサンブルが同じに学べる“ハモジャズ”セミナー
・小池 修 誌上セミナー リズムが上手く表現できない原因を改善

◎付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ)
「雨のステイション」荒井由実(ss)/演奏:伊勢賢治
「ハレルヤ」 レナード・コーエン(ts)/演奏:屋嘉一志
「星影のステラ」(as/ts)/演奏:青柳 誠
「バッハ 15インベンション 第14番 BWV 784」(as/ts)/演奏:門田”JAW”晃介

 
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