サックス好きのための専門誌Saxworld

マウスピース

Drake Phil Woods Masters Series 6

フィル・ウッズ的な明るさと
パワフルさにフォーカス

 アメリカの新進気鋭なマウスピース・メーカーであるドレイク。その豊富なラインナップの中から、今回はフィル・ウッズ・モデルを試奏しました。

 フィル・ウッズといえば倍音豊かでボリュームもあり、ザラついたハスキーなサウンドが印象的ですが、まさにそこを狙ったマウスピースだと感じました。

 フィル・ウッズが使用していたメイヤー同様にこのモデルもメイヤー・シェイプ。まず吹いて驚くのがとにかく良く鳴ります。サブ・トーンからフラジオまで自由自在で、音量コントロールも非常に容易。よくできたマウスピースです。

 先端はわずかに盛り上がったバッフルで音色の明るさが強調されており、高い倍音が良く出ているようです。

 ミッド・ローの太さはそれほどでもなく、フィル・ウッズ的な明るさとパワフルさにフォーカスしたモデルと言えるでしょう。良く鳴るメイヤータイプをお探しの方は是非チェックを!


ロールオーバー・バッフル

基本的な設計はフィル・ウッズが長年愛用したニューヨーク・メイヤーを可能な限り再現。フィル・ウッズ・サウンドの特徴であるパワフルで輪郭のある明瞭なサウンドにフォーカスされている

(撮影:田坂圭)

39,600円(税込) (アルト用)

(問)黒澤楽器店 管楽器卸営業部 TEL 03-6279-1082

■SPECIFICATIONS
●材質:ビンテージ・レジン
●ティップ・オープニング:5、6、7
●バッフル:ロールオーバー・バッフル
●チェンバー:ミディアム
●フェイシング:ミディアム
●付属品:リガチャー、キャップ、ホーチ

■試奏環境 
●本体:A.セルマー・マークⅥ
●リガチャー:セルマー・旧タイプ
●リード:ダダリオ・セレクト・ジャズ3


Drake Phil Woods Masters Series 6 試奏動画

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2024年3月13日発売

サックス・ワールドVol.32

◎表紙 MOS
ブラス&ダンスを融合させた“ブラダン”で世界に羽ばたく管楽器ガールズグループ“MOS”が登場!
TikTok動画で大ブレイクした『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』メイン・テーマ「il vento d'oro」(MOS Ver.)の管楽器スコアを動画連動で掲載!!

インタビュー
・ザ・レヴ・サクソフォン・クヮルテット(上野耕平/宮越悠貴/都築 惇/田中奏一朗)
・パトリック・バートリー

◎音の匠 スタジオ・ミュージシャンの仕事
・渕野繁雄/勝田一樹/ヒロムーチョ

ジャズの巨匠:ハンク・モブレー

◎魅惑のサブ・トーンを徹底研究:菅野 浩、上野まこと(Gentle Forest Jazz Band)
・サブ・トーン対談/サブ・トーンの名演を聴く!/演奏ポイント/楽器セッティング
・M.C.グレゴリー・マウスピース・ギャラリー
・ウッドストーン新MP“Model 46”開発ストーリー

◎付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ)
「セカンド・ラブ」中森明菜(ss)/演奏:伊勢賢治
「我が心のジョージア」 レイ・チャールズ(as) /演奏:屋嘉一志
「ジャスト・フレンズ」(as/ts)/演奏:青柳 誠
「バッハ 15インベンション第13番 BWV 784」(as/ts)/演奏:門田”JAW”晃介
「マック・ザ・ナイフ」(as/ts)/演奏:石川周之介

 
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