サックス好きのための専門誌Saxworld

アルト・サックス

Forestone GX GL

マークⅥにも勝るとも劣らない反応速度
吹いたニュアンスをリニアに音へ変換

 フォレストーンといえば革新的なリード・メーカーという印象ですが、サックスでも高品質な製品を販売しています。今回はそのニュー・モデル、GXモデルを試奏しました。まず目を引くのがネックのスタイル。セルマーのスーパー・バランス・アクションを彷彿とさせるオクターブ・キィの形状となっていて、ジャズを狙った方向性が前面に出ています。持った感触は手の馴染みが良くフィンガリングはとても自然。 

 テッドクラムNY5、セルマー旧型二本締めリガチャーSP、バンドーレン・トラディショナル2 1/2で試奏。まず驚かされたのは非常に音の立ち上がりが早く反応が良いこと。普段使用しているマークⅥにも勝るとも劣らない反応速度で、吹いたニュアンスがリニアに音へ変換されていく感覚が味わえます。吹奏感は軽く、それでいて強く吹き込んでいってもしっかり鳴ってくれるキャパシティの大きさも兼ね備えています。音色はややダークでザラつきのあるドライなサウンド。その点もルックスに違わずジャズに向いているモデルだと思います。音程は下が低くオクターブ・キィを押す音域は高めになるので正確な音程を求める方にとっては少々慣れが必要になるかも知れません。

 今回試奏したモデルはラッカーでしたが、計4種類の仕上げがラインナップされており、アンラッカーのビンテージも吹いてみたくなりました。現行の楽器を探されているジャズ・プレイヤーの方にはぜひ吹いていただきたいモデルです!


管体は2番管を薄くし軽量化

2番管の厚みを従来のPROモデルより薄くすることで、より軽い吹奏感を実現。ゴールド・ラッカー・モデルのほかに、ビンテージ、ダーク・ラッカー、ブラック・ニッケルの4種類の仕上げから選べる。ベル部からU字管にかけ、植物のモチーフが彫刻される

ジャズ・タイプ・ネックを標準装備

同社のPRO-Normalモデルではオプションだったジャズ・タイプ・ネックを標準搭載。オールド・サックスを思い浮かべるキィ形状により、ビンテージの風合いをかもし出し、息のとおりが良く、立ち上がりやピッチ、音色感などジャズやポップス系に適した特徴を持つ

コンパクトなテーブル・キィ形状

テーブル・キィと右手小指キィの設計をコンパクトにすることで、低音域をストレスなく鳴らすことができる。小指に馴染むように左手小指のローB♭キィに少しカーブがつけられている

210,000円

(問)Forestone Saxophone 国内総販売元 株式会社ミナト TEL 0725-92-9700

■SPECIFICATIONS●管体:イエロー・ブラス●塗装:ゴールド・ラッカー仕上げ●ネック:ジャズ・タイプ●その他の仕様:イタリア・ピゾーニ社DXパッド●付属品:プロテック製ケース、マウスピース、リガチャー
■試奏環境 マウスピース:テッドクラムNY5、リード:バンドーレン・トラディショナル2 1/2、リガチャー:セルマー旧型二本締めSP


Forestone GX GL”試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2021年9月13日発売

サックス・ワールドVol.22

◎表紙&巻頭特集:勝田一樹(DIMENSION)
◎追悼特集:土岐英史

◎ジャズの巨匠:ジョニー・ホッジス(奏法分析:サイモン・コスグローブ)
◎インタビュー:ジャリール・ショウ

■インスト特集
◎リガチャー最前線(試奏:宮崎隆睦)

■連載
◎古畑奈和(SKE48)の輝け! サクソフォン次世代エースへの道(動画連動)
ファンク・サックスに挑戦!! 今回の講師:海野あゆみ

■付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ音源)
○「ラヴァー・マン」 Lover Man(as & ts)/編曲&演奏:青柳誠 
○「オリビアを聴きながら」杏里(ss)/演奏:伊勢賢治 
○「ビリーズ・バウンス」チャーリー・パーカー(as/ts)/演奏:山田拓児&西口明宏
○「接吻」Original Love(ss, as, ts1, ts2, bs)/演奏&編曲:SAX CATS
○「バッハ 15インベンション 第3番 BWV 774」(ts,as)/演奏&編曲:Tenor Talk(門田”JAW”晃介&石川周之介/ts)、演奏:副田整歩(as)

 
SAX CATS
SAX WORLD SHOP
ZOOM Q4n-4k