マウスピース・ビルダー“ゴッツ”からソプラノ用ハイ・バッフル・マウスピース“Metal HL 2018”を試奏しました。ゴッツらしく非常に精巧で美しい仕上げです。
ソプラノ用ハイ・バッフルは今まで敬遠してきましたが、このモデルを吹いてビックリ。ハイ・バッフル特有の神経質さが全く無く、非常に吹きやすいのはモチロン、音色がダークで響きがあり表現の幅が広く、音程も取りやすくてコントローラブル。このマウスピースを吹いてみて、ソプラノ・ハイ・バッフルのイメージをいともたやすく覆されてしまいました。
かつてクラシックでソプラノ・サックスにビーチラーのメタルを使っていた日本を代表するプレイヤーを思い出しました。
ソプラノ・サックスでハイ・バッフル・タイプのメタルを使いたいけど吹きやすいモデルが見当たらないとお困りの皆さん、これは吹いた方が良いですよ。
素材にスズ合金を採用したハイ・バッフル・モデル
ハイ・バッフル仕様のソプラノ用メタル・マウスピース。素材には柔らかく太いサウンドが特徴のスズ合金を使用
(撮影:田坂圭)
33,000円(ソプラノ用)(税別)
(問)ゴッツ TEL:046-205-3612
■SPECIFICATIONS
●材質:スズ合金(ロストワックス鋳造)●バイト・プレート:エボナイト製●オープニング:#5 (1.4mm) #6 (1.5mm) #7 (1.6mm) #8 (1.7mm)●付属品:プラスチック・ケース、巾着、(リガチャー・キャップの付属無し)
■試奏環境
●本体:ヤナギサワS-99●リード:ダダリオ・グランド・コンサート3
Gottsu Metal HL 2018 Soprano 試奏動画
試奏者 副田整歩
クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。