サックス好きのための専門誌Saxworld

マウスピース

Gottsu Sepia Tone VI Custom Baritone(Long Shank)

ゴッツからハイバッフル・タイプのバリトン用マウスピース登場

 日本のマウスピース・ビルダーとして優れた新製品を着実に世に送り出し続けているゴッツからバリトン・セピアトーンのロング・シャンク・モデルが登場。作りの良さは折り紙付きで非常に正確で丁寧な仕上げです。内部は多少バッフルが付いていますが途中から奥に向かって広くなる構造。シャンク部はドッシリとした長さが見てとれます。

 アルトがメインの自分にとってバリトンの低音は少々苦手意識がありますが、そんな心配はなんのその。ピアニシモでの低音のロングトーン、歯切れ良い発音など難なくこなしてくれます。最低音から最高音、はたまたフラジオまで均一な吹奏感で音域によってアンブシュアを調整するなんていうことも不要。非常に楽チンです。息が入りすぎてしまうことがないのはロング・シャンクによるところが大きいと思います。適度な抵抗感が演奏を楽に安定させてくれます。音色はず太い芯があってその周りをダークで暖かい衣を着ている印象。全国のバリトン吹きの皆さま、ぜひお試しを!

ロング・シャンク採用のバリトン用カスタム・モデル

プロ・ミュージシャンからの要望で誕生したというカスタム・マウスピース。ロング・シャンクを採用し、低音域からフラジオまでバランスの良い演奏が可能

40,000円(バリトン用/受注生産)

(問)ゴッツ TEL 046-205-3612

■SPECIFICATIONS ●材質:エボナイト(黒)●オープニング・サイズ:♯6(2.4mm), ♯7(2.6mm), ♯7☆(2.7mm), ♯8(2.85mm), ♯8☆(3.0mm), ♯9(3.1mm) ※規格サイズ以外も相談可。●付属品:プラスチック・ケース
■試奏環境 本体:ヤナギサワB-900、リード:バンドーレン・トラディショナル2 1/2、リガチャー:セルマ—旧型2本締め


Gottsu Sepia Tone VI Custom Baritone(Long Shank)試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2024年3月13日発売

サックス・ワールドVol.32

◎表紙 MOS
ブラス&ダンスを融合させた“ブラダン”で世界に羽ばたく管楽器ガールズグループ“MOS”が登場!
TikTok動画で大ブレイクした『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』メイン・テーマ「il vento d'oro」(MOS Ver.)の管楽器スコアを動画連動で掲載!!

インタビュー
・ザ・レヴ・サクソフォン・クヮルテット(上野耕平/宮越悠貴/都築 惇/田中奏一朗)
・パトリック・バートリー

◎音の匠 スタジオ・ミュージシャンの仕事
・渕野繁雄/勝田一樹/ヒロムーチョ

ジャズの巨匠:ハンク・モブレー

◎魅惑のサブ・トーンを徹底研究:菅野 浩、上野まこと(Gentle Forest Jazz Band)
・サブ・トーン対談/サブ・トーンの名演を聴く!/演奏ポイント/楽器セッティング
・M.C.グレゴリー・マウスピース・ギャラリー
・ウッドストーン新MP“Model 46”開発ストーリー

◎付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ)
「セカンド・ラブ」中森明菜(ss)/演奏:伊勢賢治
「我が心のジョージア」 レイ・チャールズ(as) /演奏:屋嘉一志
「ジャスト・フレンズ」(as/ts)/演奏:青柳 誠
「バッハ 15インベンション第13番 BWV 784」(as/ts)/演奏:門田”JAW”晃介
「マック・ザ・ナイフ」(as/ts)/演奏:石川周之介

 
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