サックス好きのための専門誌Saxworld

マウスピース

Gottsu Silent Reed

擬似的に演奏している感覚が作れる音が鳴らないリード

 ゴッツからユニークなアイデアの製品が登場。ズバリ、鳴らないリードです。サックス吹きならだれしも練習場所で困った経験はあると思いますが、音は出さずでも息はしっかり入れて姿勢を維持する筋力とフィンガリングを鍛えるというもの。滞在先のホテルの部屋でほとんど音が出ないように練習するなんてことはよくありますが、そういうときに打って付けですね。

 実際使ってみると吹き込んだときの抵抗はあるし抵抗感の調整もできるので、擬似的に演奏している感覚が作れます。フィンガリングによって吹き込む息の音も変わるので、その点も吹いてる感の一助になっています。

 リードの先端が厚いので、アンブシュアも厚いものをくわえている感覚になるのが本来のリードと一番違う点でしょうか(音が出ないこと以外に)。アンブシュアを締め過ぎず脱力を目指す場合にはメリットになるかも知れません。いつでもどこでも練習したいあなた、是非お試しを!


リード先端の溝

息が通るようにリードの先端には溝が掘られている。リードの位置を変えることで抵抗感の調整が可能

(撮影:田坂圭)

4,000円(税別)

(問)ゴッツ TEL:046-205-3612

■SPECIFICATIONS 
●材質:樹脂●ラインナップ:S(ss用)、M(as用)、L(ts、b.cl用)、LL(bs用)、CL(cl用)

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2024年9月12日発売

サックス・ワールドVol.34

◎表紙&巻頭特集 連続テレビ小説『虎に翼』とサックス 今井悠貴/上川周作/井出慎二/屋嘉一志

インタビュー
・ジョー・ロヴァーノ
・対談:カーク・ウェイラム × 本間将人
・マーク・ターナー・遠藤真理子・千野哲太

◎サックス・プレイヤーズ・ギア・ファイル
・谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)
ジャズの巨匠:デイヴィッド・サンボーン追悼企画 拡大版
◎音の匠:スタジオ・サックス・プレイヤーの仕事
 トレヴァー・ローレンス(スティーヴィー・ワンダー、マービン・ゲイ、ザ・ローリング・ストーンズ)

◎インスト企画
・新素材リード最前線2024
・現行マウスピースでデイヴィッド・サンボーン・サウンドを再現!

◎奏法ノウハウ企画
・中村有里直伝!! ロングトーン徹底講座

◎付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ)
・「GET BACK IN LOVE」山下達郎(ss)/演奏:伊勢賢治
「アメイジング・グレース」レゲエ・アレンジ(ts)/演奏:屋嘉一志
・「ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン」(as/ts)/演奏:青柳 誠
・「バッハ 15インベンション 第15番 BWV 786」(as/ts)/演奏:門田”JAW”晃介

 
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