サックス好きのための専門誌Saxworld

マウスピース

Jody Jazz JET

情報量が多くメタルとは違った 濃厚で複雑なサウンドが魅力

 ミュージシャン使用率の高い人気マウスピース・メーカー、ジョディジャズからポリカ—ボネイト製のハイ・バッフル・モデル“ジェット”が登場。現代のメーカーらしく作りが精巧で全体的に美しい仕上がりです。

 今回お借りしたのが7番で、普段メイヤー5MMを使う自分にとっては広く感じましたが、ハイ・バッフル特有の気難しさやリード・ミスは無く、サブ・トーンからフラジオまで柔軟に演奏可能です。

 ハイ・バッフルらしいハリのある輝かしいサウンドながら、メタルとは違ったファットで温かい成分が音に含まれる点がとても良い。

 音量変化による音色の変化、倍音構成の変化が吹奏感にマッチしていて気持ちが良く、情報量が多く濃厚で複雑なサウンドに魅力を感じます。

 ハイ・バッフル・マウスピースを探している方に是非試してもらいたい逸品です。


新設計のチェンバーとフェーシング

新設計のチェンバーとフェーシングが明るい音色を生み、全音域におけるコントロールが楽に。

(撮影:田坂圭)

28,000円(アルト用)(税別)

(問)黒澤楽器店 管楽器卸営業部 TEL 03-5259-8193
(問)島村楽器 商品開発事業部 TEL 03-3613-4160

■SPECIFICATIONS 
●材質:ポリカ—ボネイト●ティップ・オープニング:#5(1.9mm)、#6(2.0mm)、#7(2.2mm)、#8(2.3mm)、#9(2.6mm)、#10(2.8mm)●付属品:ホーチ

■試奏環境 
●本体:A.セルマー・マークⅥ●リガチャー:セルマー旧タイプ●リード:ダダリオ・ラヴォーズ・ミディアム●マウスピース・オープニング:#7


Jody Jazz JET 試奏動画

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2024年9月12日発売

サックス・ワールドVol.34

◎表紙&巻頭特集 連続テレビ小説『虎に翼』とサックス 今井悠貴/上川周作/井出慎二/屋嘉一志

インタビュー
・ジョー・ロヴァーノ
・対談:カーク・ウェイラム × 本間将人
・マーク・ターナー・遠藤真理子・千野哲太

◎サックス・プレイヤーズ・ギア・ファイル
・谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)
ジャズの巨匠:デイヴィッド・サンボーン追悼企画 拡大版
◎音の匠:スタジオ・サックス・プレイヤーの仕事
 トレヴァー・ローレンス(スティーヴィー・ワンダー、マービン・ゲイ、ザ・ローリング・ストーンズ)

◎インスト企画
・新素材リード最前線2024
・現行マウスピースでデイヴィッド・サンボーン・サウンドを再現!

◎奏法ノウハウ企画
・中村有里直伝!! ロングトーン徹底講座

◎付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ)
・「GET BACK IN LOVE」山下達郎(ss)/演奏:伊勢賢治
「アメイジング・グレース」レゲエ・アレンジ(ts)/演奏:屋嘉一志
・「ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン」(as/ts)/演奏:青柳 誠
・「バッハ 15インベンション 第15番 BWV 786」(as/ts)/演奏:門田”JAW”晃介

 
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