サックス好きのための専門誌Saxworld

マウスピース

Ted Klum VersiTone Tonamax

ジャズの質感が楽しめる高級ラバー・マウスピース

 テッド・クラムのマウスピースはアルト用NYモデルの5番を2本持っていて、あらゆる場面で重宝しています。今回はアルトのニュー・モデルTonamaxの6番を体験させていただきました。
 まず仕上げの美しさに目がいきます。海外製品だとティップ・レールやサイド・レールが歪んでいたり左右非対称なんてことがありますがテッド・クラムはそんなことは皆無。漆黒に見えるラバーは質が高く、音色・吹奏感に貢献しているとのこと。バッフルは先端付近でわずかに盛り上がる程度で基本的にはメイヤー・タイプといった印象です。
 高精度の作りと材質による程よい抵抗感で最低音からフラジオまでシームレスに吹くことができます。音色が均一で鳴りのツボがつかみやすいのも特徴的です。音色はダークで太くファズがかっていて、バシッと吹けばエッジのある切れ味鋭いサウンドに変化。いわゆる“あの”ジャズの質感が楽しめます。ラバーの現行モデルをお探しの方は一吹きの価値ありですよ!


精密な削り出し方法を経たハンド・フィニッシュ仕上げ

ハンド・メイド系高級ブランドの中でも特に高い人気を誇るテッド・クラム・マウスピース。テッド・クラム氏自身の手でハンド・フィニッシュされた精巧な作りが評価されている

 

 

オープン価格(市場予想価格58,000円前後)

(問)石森管楽器 TEL 03-3360-4970

■SPECIFICATIONS ●材質:ハード・ラバー●オープニング・サイズ:73(5)、77(6)、80(7)
■試奏環境 オープニング:6番、楽器:アメセル・マークⅥ、リード:バンドーレン・トラディショナル2 1/2、リガチャー:セルマー旧2本締め(GL)


Ted Klum VersiTone Tonamax試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


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2025年12月11日発売

サックス・ワールドVol.39

◎表紙:アンディ・ウルフ
◎特集 日本で活躍する外国人サックス・プレイヤーに訊く
    グローバルに活躍する
          サックス奏者になるためのスキルアップ術
 アンディ・ウルフ/デイビッド・ネグレテ/エリック・ネルソン(ewik)

インタビュー ヨランダ・ ブラウン
対談企画 佳子(CiON)× 辻本美博(POLYPLUS)
ジャズの巨匠 ラッキー・トンプソン

◎楽器特集
・ブランド徹底研究:バンドーレン・リード
・シャトーの新製品 シャンボール・シリーズをAMI & Lotta(MOS)が試奏!
・エアロフォン ユーザー・レポート Aerophone Brisaneets Meets SUAI
・ロブクーのプロ仕様モデル クラリ・プロ C20を宮崎隆睦が紹介

◎付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ)
・ 「粉雪」レミオロメン
     演奏:伊勢賢治(ss)
・ 「マイ・ブルー・ヘブン(私の青空)」(as & ts)
     演奏:青柳 誠(as/ts)
・バッハ「無伴奏チェロ組曲 第1番ト長調 BWV1007 メヌエット I/II」
    演奏:門田”JAW”晃介(ts/独奏)
・ ロッシーニ『ウィリアム・テル序曲』より (メタル・アレンジ)
   演奏:千野哲太(as)

 
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