Vol.21で紹介したドゥルガ4に引き続き、今回は最新モデル“ドゥルガ5”を試させていただきました。新たにミディアム・スタジアム・チャンバーを採用し、バッフルも新しいテクノロジーが採用されているとのこと。
正直申しましてハイ・バッフル・モデルは苦手なんですが、これはスゴイですね。普段使っているロー・バッフルの代表格セルマー・ソロイストから持ち替えても全く違和感なく吹けます。
ハイ・バッフルでは吹きにくいとされるサブ・トーンもなんのその、低音からフラジオまでご自由にどうぞと言われている気分。音量についてもピアニシモからフォルテシモまで自由自在。
ハイ・バッフルのサウンドが好きだけど吹きにくいからロー・バッフル使ってる、といった方は実は多いと思います。そういう方々に朗報ですね、これは。現行モデルでハイ・バッフル・メタル・マウスピースを選ぼうと思ったらこれを試さない手はないですね。是非お試しを!
セオ・ワニの最新技術でさらに 柔軟なコントロールが可能に
セオの最新技術であるロング・ステップ・バッフルとミディアム・スタジアム・チャンバーを組み合わせることで、ハイ・バッフルながら低音からフラジオ音域までまで柔軟にコントロールが可能
(撮影:田坂圭)
79,200円(アルト用)(税込)※2021年12月現在
(問)フォレストーンジャパン TEL 06-6536-8690
■SPECIFICATIONS
●材質:メタル
●仕上げ:金メッキ
●バッフル:ロング・ステップ・バッフル
●チェンバー:ミディアム・スタジアム・チャンバー
●オープニング:6、7、8、9、10
●付属品:リガチャー(マウスピース本体に装着/金メッキ仕上げ)、マウスピース・キャップ、マウスピース・ポーチ、リガチャー調節用レンチ
■試奏環境
●本体:A.セルマー・マークⅥ
●リガチャー:マウスピース付属
●リード:ダダリオ・セレクト・ジャズ3M アン・ファイルド
Theo Wanne Durga 5 Metal試奏動画
試奏者 副田整歩
クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。