サックス好きのための専門誌Saxworld

マウスピース

Theo Wanne Mindi Abair Signature Alto Mouthpiece

独創的な仕様のミンディ・エイベア シグネイチャー・マウスピース

 メタルを愛用するサックス奏者の間でここ数年定番化しているセオ・ワニ。非常に精巧な作りで細部にわたって緻密に仕上げられています。内部は崖のようなバッフルがそびえ立ち、ガンガンいきますと言わんばかりの形状です。

 私はロー・バッフル専門なので少々苦手意識がありつつ、くわえてみてビックリ。ビークが高く適度な抵抗感があってものすごく安定して吹くことができます。それでいて超ハイ・バッフルなのに息をガンガン入れても破綻することなく受け止めてくれる。なんだこれは? 吹きやすいぞ。

 サウンドは明るくなりすぎず、でも倍音を多く含んだ情報量の多い音。ハード・ラバーに比べて明らかに音量アップしますが、ダークなまま大きくなるので耳に刺さるような嫌な感覚はありません。アンブシュアをタイトにしても音程が上ずることなく気持ち良い音程感を保ってくれます。最近良いハイ・バッフルがないという話を聞きますが、そんな方にはぜひ試していただきたい逸品です。

超ハイ・バッフル仕様でパワフルなサウンド

かなり高めのバッフルとフラット・サイド・ウォール・チェンバーの組み合わせによりパワフルな演奏が可能に

45,000円

(問)フォレストーンジャパン TEL 06-6536-8690

■SPECIFICATIONS ●材質:メタル●仕上げ:ロジウム・メッキ●オープニング・サイズ:#6、#7、#8●付属品:リガチャー(プレッシャープレート/ゴールド・プレート)、マウスピース・キャップ、マウスピース・ソフト・ポーチ、六角レンチ
■試奏環境 本体:Aセルマー・マークⅥ、リード:ラヴォーズ・ミディアム


Theo Wanne Mindi Abair Signature Alto Mouthpiece試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2024年9月12日発売

サックス・ワールドVol.34

◎表紙&巻頭特集 連続テレビ小説『虎に翼』とサックス 今井悠貴/上川周作/井出慎二/屋嘉一志

インタビュー
・ジョー・ロヴァーノ
・対談:カーク・ウェイラム × 本間将人
・マーク・ターナー・遠藤真理子・千野哲太

◎サックス・プレイヤーズ・ギア・ファイル
・谷中敦(東京スカパラダイスオーケストラ)
ジャズの巨匠:デイヴィッド・サンボーン追悼企画 拡大版
◎音の匠:スタジオ・サックス・プレイヤーの仕事
 トレヴァー・ローレンス(スティーヴィー・ワンダー、マービン・ゲイ、ザ・ローリング・ストーンズ)

◎インスト企画
・新素材リード最前線2024
・現行マウスピースでデイヴィッド・サンボーン・サウンドを再現!

◎奏法ノウハウ企画
・中村有里直伝!! ロングトーン徹底講座

◎付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ)
・「GET BACK IN LOVE」山下達郎(ss)/演奏:伊勢賢治
「アメイジング・グレース」レゲエ・アレンジ(ts)/演奏:屋嘉一志
・「ウィール・ビー・トゥゲザー・アゲイン」(as/ts)/演奏:青柳 誠
・「バッハ 15インベンション 第15番 BWV 786」(as/ts)/演奏:門田”JAW”晃介

 
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