サックス好きのための専門誌Saxworld

アルト・サックス

Wood Stone New Vintage Series WSA VL(High F#キィ付き)

ウッドストーン待望のアルト登場! 現行楽器でオールドの質感を求める人にお勧め

 前々号でテナーをレビューさせていただき、かなり好印象だったのでウッドストーン・オリジナル・アルトの登場をとても楽しみにしていました。ラインナップはゴールド・ラッカー、ビンテージ・ラッカー、アンティーク・フィニッシュ(ノーラッカー)の三種。全種とも良い印象でしたがその中で最も心を打たれたビンテージ・ラッカーを今回はレビューしたいと思います。見た目はダークな色合いのラッカーで、オールドの楽器を彷彿とさせるルックス。標準的な重量で、コンパクトにレイアウトされたキィ配列がスッと手に馴染みます。キィのオープニングも割合にコンパクトでバネ圧も指に吸い付くような絶妙さでキィ・アクションは思いのまま。インプロビゼーション時の直感的なフィンガリングに貢献してくれます。 

 普段使用しているセルマー・マークⅥ(アメセル)から持ち替えても違和感の無い鳴りの良さ、反応の速さに驚かされます。音程も非常にナチュラル。さらに絶妙な抵抗感で速いパッセージや跳躍も楽々こなし、フラジオもコントロールが容易です。音色は(この楽器のみ同モデルの明るい音色キャラクターのマウスピースで試奏)太くダークだけどファズの効いたブライトな成分も併せ持っているので、様々なスタイルのジャズ、ポップスにマッチするでしょう。仕上げ違いの3モデルがあるので、自分のスタイルに合った個体に出会えると思います。現行の楽器でオールドの質感を求めている方にはぜひ試していただきたい逸品です。


ゴージャスな手彫り彫刻

ベルには、この楽器のためにデザインされたゴージャスな図柄が熟練の職人により丁寧に彫刻され、高級感を演出する

管体の響きにこだわった2点支持リング

ベル・ボディ2点支持で管体の響きや吹き込んだ際のレスポンスの良さを生み出している。ベルト2番管はハンダ溶接で組み立てている

ビンテージ感漂うスリムなオクターブ・キィ・デザイン

ビンテージ感漂いつつも、スリムで洗練されたフォルムのオクターブ・キィを考案。中心にはこのネックのためにデザインされたロゴが光る。倍音を多く含んだサウンドと発音のし易さが特長のネック

(撮影:言美歩)

370,000円

(問)石森管楽器 TEL 03-3360-4970

■SPECIFICATIONS●管体&キィ:イエロー・ブラス●仕上げ:ビンテージ・ラッカー●High F♯キィ付き(igh F♯キィ無しは受注生産)、フロントFキィ付●その他の仕様:ネック/ボディ/ベル 一枚取り●付属品:GLケース(ウッドストーン特注)、ウッドストーン:シルキー・スワブ/ボディ・スワブ/マイクロファイバー・クロス /スムースパッド
■試奏環境 マウスピース:テッドクラム・ニューヨーク5、リード:バンドーレン青箱2-1/2、リガチャー:セルマー旧型二本締めリガチャー(シルバープレート)


Wood Stone New Vintage Series WSA VL(High F#キィ付き)試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2022年6月13日発売

サックス・ワールドVol.25

◎表紙&巻頭特集:T-SQUARE 
○スペシャル対談:伊東たけし & 本田雅人
○伊東たけしが語るセルマー・シュプレームの魅力

◎ジャズの巨匠:ガトー・バルビエリ

◎インタビュー
○本多俊之&東京藝大スペシャルウィンドオーケストラ
○今井晴萌×清水玲奈
○堀江有希子

◎インスト特集
○ヤナギサワ・サックスの歴史
○マウスピース工房訪問:ジョディ・ジャズ
○B.AIR エアスルー減音サポートシステム活用術

◎奏法ノウハウ企画(CD連動)
馬場智章 直伝  サックスだけでコードを感じさせるアドリブ・アプローチ

■付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ音源)
○「TAKARAJIMA(バラード・アレンジ)」T-SQUARE/演奏:伊勢賢治
○「ドナ・リー」チャーリー・パーカー(as/ts)/演奏:山田拓児&西口明宏
○「ソー・イン・ラヴ」(『日曜洋画劇場』エンディング・テーマ)(as/ts)/演奏&編曲:青柳 誠
○   映画「タクシー・ドライバーのテーマ」(ss, as, ts1, ts2, bs)/演奏&編曲:SAX CATS
○「バッハ 15インベンション第6番 BWV 777(as/ts)」/演奏&編曲:門田”JAW”晃介
○「二人でお茶を(Tea for Two)」(as duo/ts duo)/演奏&編曲:石川周之介

 
SAX CATS
SAX WORLD SHOP
ZOOM Q4n-4k