サックス好きのための専門誌Saxworld

アルト・サックス

Yanagisawa A-WO20

細かいニュアンスも精密に表現
完成度の高さを誇るブロンズ・モデル

 やってきましたヤナギサワのブロンズ・モデルのヘビー仕様!ブロンズ・モデル特有の赤みのかった管体が何とも美しい。持った瞬間に手に馴染む感覚はさすがの一言。キィ・アクションも指先に吸い付くような絶妙なバネのセッティングで早いパッセージもなんのその、思い通りのフィンガリングに貢献しています。

 今回はマウスピースはテッドクラムNY5、リガチャーはウッドストーンSS、リードはルピファーロ3で試奏しました。まず感じるのは音色が艶やかで丸く非常にクリアであること。私が普段使っているアメリカン・セルマーのマークⅥがザラついた質感なのに対して真逆の感覚。だからといって違和感は全く無く、むしろ個性的な音色が歌心を引き出してくれるような感覚で吹いていて心地良い。ヘヴィ・モデルということですが音の立ち上がりが速く、妙な抵抗感を感じることは全くありません。吹き込んでいくとザラついた音色に変化していきますが常に艶やかさをまとっている感覚です。さらに最低音からフラジオ音域までシームレスに吹くことができて、跳躍の多いフレーズも楽にこなす。早いパッセージもバシバシ決まります。アーテュキレーションも容易で細かいニュアンスも精密に表現してくれます。なかなかどうして完成度の高い楽器です。

 これから楽器を買おうと思っている方にはぜひ試していただきたい!選択肢の一つに入れていただきたいモデルです。


ブロンズ・ブラス製のヘビー仕様

ブロンズ・ブラス製にラッカーを施した管体は赤みがかった仕上がり。ヘビー仕様はブロンズ・ブラス素材の柔らかく明るい音色と鳴りを生み出す適度な抵抗感とまとまりをだしている

ダブル・アーム・キィの採用で耐久性向上

2本のアームで力を伝えることで、カップのねじれや歪みを防ぎ、耐久性も向上。中音域から低音の音だしがスムーズになるようにU字管を絞り、ベル側を少し太くすることで息のスピードが上がる

C♯-B連動テーブルのシーソー機構採用

ヤナギサワ独自のシステムとなるC♯-B間のシーソー機構を採用することでよりスピーディーで滑らかな連動を実現

(撮影:田坂圭)

460,000円

(問)プリマ楽器 TEL 03-3866-2215

■SPECIFICATIONS ●管体:ブロンズ・ブラス●彫刻入●High F♯キィ付(High F♯ キィレス特注:標準価格+¥ 20,000)●付属品:WOシリーズ専用ケース、マウスピース:エボナイト #4
■試奏環境 マウスピース:テッドクラムNY5、リード:ルピファーロ3、リガチャー:ウッドストーンSS


Yanagisawa A-WO20試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2021年9月13日発売

サックス・ワールドVol.22

◎表紙&巻頭特集:勝田一樹(DIMENSION)
◎追悼特集:土岐英史

◎ジャズの巨匠:ジョニー・ホッジス(奏法分析:サイモン・コスグローブ)
◎インタビュー:ジャリール・ショウ

■インスト特集
◎リガチャー最前線(試奏:宮崎隆睦)

■連載
◎古畑奈和(SKE48)の輝け! サクソフォン次世代エースへの道(動画連動)
ファンク・サックスに挑戦!! 今回の講師:海野あゆみ

■付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ音源)
○「ラヴァー・マン」 Lover Man(as & ts)/編曲&演奏:青柳誠 
○「オリビアを聴きながら」杏里(ss)/演奏:伊勢賢治 
○「ビリーズ・バウンス」チャーリー・パーカー(as/ts)/演奏:山田拓児&西口明宏
○「接吻」Original Love(ss, as, ts1, ts2, bs)/演奏&編曲:SAX CATS
○「バッハ 15インベンション 第3番 BWV 774」(ts,as)/演奏&編曲:Tenor Talk(門田”JAW”晃介&石川周之介/ts)、演奏:副田整歩(as)

 
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