サックス好きのための専門誌Saxworld

アルト・サックス

Forestone PRO-Normal Unlacquer Model

アンラッカーならではビンテージ感
ダークでソフトなジャズ向きサウンド

 前回試奏させていただいて好印象だったフォレストーン・アルトの今回はアンラッカー・モデル。アンラッカーですが新しい状態だと明るい色合いで奇麗です。時間の経過とともに渋いビンテージ風情に変化していくので、楽器を育てていく感覚も同時に楽しめるのがアンラッカーの良いところだと思います。オクターブ・キィの形状はセルマー・スーパー・バランス・アクション風で、ビンテージを意識したルックスが格好良い! 手に持つとキィ配置は割にコンパクト、サイド・キィは低くマークⅥに近いレイアウトで好印象。テーブル・キィはやや大柄ですが演奏上全く問題なることはないでしょう。
 バンドーレンのV16 A5Mマウスピース、オプティマム・リガチャー、トラディショナル(青箱)2 1/2リードで試奏。第一印象は吹奏感がとにかく軽い!どのような吹き方でも素早く音が立ち上がるし、強く吹き込んでいってもファズがかった枯れた音色を楽しむことができます。音色はラッカーが無いぶんダークで太くソフト、音も放射線状に広がるイメージになります。音程は世界的なベストセラーとなったセルマー・シリーズⅡに似て上が高く下が低めの設定。特に高音ではリラックスしたアンブシュアのでも音程が下がらないので、脱力系アンブシュアの方はぜひお試しください。ダークで太く柔らかい音色はジャズにマッチすると思います。現代の楽器でビンテージのルックス・サウンドを求める方に吹いていただきたい逸品!


ビンテージをほうふつさせるアンラッカー仕上げ

超低温処理により素材の響きを向上させる技術を採用。同処理により分子レベルで物性を整えたイエロー・ブラス材にアンラッカー仕上げを施すことで、ジャズ演奏に適したビンテージ・サウンドを提供

選べるトーン・ホールの仕様

今回レビューした通常トーン・ホール仕様のほかに、トーン・ホールの先端が巻かれたロールド・トーン・ホール加工を施したモデルもラインナップ。好みによってチョイスが可能

高品質なピゾーニ社製プロ・パッドを採用

タンポにイタリアのピゾーニ社製のプロ・パッドを採用し、音質と操作性を向上させている

330,000円

(問)Forestone Saxophone 国内総販売元 株式会社ミナト TEL 0725-92-9700

■SPECIFICATIONS●管体:イエロー・ブラス●塗装:アンラッカー仕上げ●彫刻:手彫り●トーン・ホール加工:通常タイプ(ロール・トーン・ホール仕様もあり)●その他の仕様:ハイブリッド・ポスト・コンストラクション、イタリア・ピゾーニ社プロ・パッド、超低温加工処理、日本での組み立て●オプション・ネック:ジャズ・タイプ(別売)●付属品:プロテック製ケース、マウスピース、リガチャー
■試奏環境 マウスピース:バンドーレンV16 A5M、リード:バンドーレン・トラディショナル2 1/2、リガチャー:バンドーレン・オプティマム


Forestone PRO-Normal Unlacquer Model試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2021年9月13日発売

サックス・ワールドVol.22

◎表紙&巻頭特集:勝田一樹(DIMENSION)
◎追悼特集:土岐英史

◎ジャズの巨匠:ジョニー・ホッジス(奏法分析:サイモン・コスグローブ)
◎インタビュー:ジャリール・ショウ

■インスト特集
◎リガチャー最前線(試奏:宮崎隆睦)

■連載
◎古畑奈和(SKE48)の輝け! サクソフォン次世代エースへの道(動画連動)
ファンク・サックスに挑戦!! 今回の講師:海野あゆみ

■付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ音源)
○「ラヴァー・マン」 Lover Man(as & ts)/編曲&演奏:青柳誠 
○「オリビアを聴きながら」杏里(ss)/演奏:伊勢賢治 
○「ビリーズ・バウンス」チャーリー・パーカー(as/ts)/演奏:山田拓児&西口明宏
○「接吻」Original Love(ss, as, ts1, ts2, bs)/演奏&編曲:SAX CATS
○「バッハ 15インベンション 第3番 BWV 774」(ts,as)/演奏&編曲:Tenor Talk(門田”JAW”晃介&石川周之介/ts)、演奏:副田整歩(as)

 
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