サックス好きのための専門誌Saxworld

アルト・サックス

Jupiter JAS500

全音域で反応が良くソフトな音色が魅力の入門モデル

 ジュピターは学校の備品からプロ仕様の楽器まで幅広いラインナップを誇る台湾の老舗ブランドです。このたび、従来からあったエントリー・モデルに代わる新機種JAS500が登場しました。

 エントリー・モデルらしく細かなパーツの質感や彫刻は上級モデルに及びませんが、持ってみると国産の楽器のように端正に作られているのがわかります。ややオレンジがかった味わいのあるラッカーはオールドの楽器を彷彿とさせる質感をまとい、自然なキィ配置が違和感なく手に馴染みます。管体全体の設計を見直したという本機は、音の立ち上がりが速くとても良く鳴るのが印象的です。ピアニシモからクレッシェンドしていったときの音色の変化は大きくなく、かなり均一な鳴り方と言えるでしょう。僕の感覚ではメゾフォルテぐらいの音量で楽器の許容音量いっぱいまで鳴ってくれますから、吹き込む力の弱い初心者でも鳴りっぷりのよさが楽しめると思います。

 また音程も良く、自分の所有するセルマー・マークⅥから持ち替えても違和感はほとんどありません。また、低音から高音までとても反応が良くスパッと鳴るのに音色は柔らかく、全音域でソフトに仕上がります。音がキンキンするのが悩みという方にもぜひ吹いてみていただきたいモデルですね。近年は各社から様々なエントリー・モデルが出ていますが、このジュピターのJAS500も間違いなく最良の選択肢の一つになるでしょう。


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上位機種用のパーツもふんだんに使用

ブルー・スティール・ニードル・スプリングをはじめこれまで上位機種にのみ採用されていたパーツもふんだんに盛り込み、ハイエンド・クラスの楽器にも迫る完成度を実現

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取り回しの良いキィ・ワーク

リーズナブルな価格と機能性の高さを両立させ、取り回しの良いキィ・ワークや鳴らしやすさ、演奏に集中できる音程バランスの良さはエントリー・モデルとして最良の選択肢の一つとなるだろう

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上位機種と同様な3点支持支柱

これまで上位機種にのみ採用されていたパーツを装備。高品質プラスチック・ブースター・タンポ、3点支持支柱の採用でハイエンド・クラスの楽器に迫る音のまとまりや立ち上がりを実現

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132,000円

(問)グローバル TEL 03-5389-5111

SPECIFICATIONS ●管体&キィ:イエロー・ブラス●塗装:ゴールド・ラッカー●high F♯ キィ、フロントFキィ付●タンポ:プラスティックブースター・タンポ●その他仕様: Low C♯開き止めメカ、シーソ式左小指キィ●付属品:オリジナル・ハードケース、マウスピース、リガチャー、キャップ、ストラップ、クロス、コルク・グリス
試奏環境 マウスピース:メイヤー5MM(現行)、リード:Vandoren緑JAVA3、リガチャー:Selmer旧二本締め


Jupiter  JAS500試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2022年6月13日発売

サックス・ワールドVol.25

◎表紙&巻頭特集:T-SQUARE 
○スペシャル対談:伊東たけし & 本田雅人
○伊東たけしが語るセルマー・シュプレームの魅力

◎ジャズの巨匠:ガトー・バルビエリ

◎インタビュー
○本多俊之&東京藝大スペシャルウィンドオーケストラ
○今井晴萌×清水玲奈
○堀江有希子

◎インスト特集
○ヤナギサワ・サックスの歴史
○マウスピース工房訪問:ジョディ・ジャズ
○B.AIR エアスルー減音サポートシステム活用術

◎奏法ノウハウ企画(CD連動)
馬場智章 直伝  サックスだけでコードを感じさせるアドリブ・アプローチ

■付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ音源)
○「TAKARAJIMA(バラード・アレンジ)」T-SQUARE/演奏:伊勢賢治
○「ドナ・リー」チャーリー・パーカー(as/ts)/演奏:山田拓児&西口明宏
○「ソー・イン・ラヴ」(『日曜洋画劇場』エンディング・テーマ)(as/ts)/演奏&編曲:青柳 誠
○   映画「タクシー・ドライバーのテーマ」(ss, as, ts1, ts2, bs)/演奏&編曲:SAX CATS
○「バッハ 15インベンション第6番 BWV 777(as/ts)」/演奏&編曲:門田”JAW”晃介
○「二人でお茶を(Tea for Two)」(as duo/ts duo)/演奏&編曲:石川周之介

 
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