サックス好きのための専門誌Saxworld

アルト・サックス

LC SAX A-702CL

理想的な抵抗感によりシームレスに表現が可能
華やかで芯のあるサウンドでビギナーにもお勧め

 台湾のサックス・メーカーであるLCサックス。日本での販売開始が2016年からなので新しいメーカーなのかと思えば、実際は1945年創業の老舗メーカーでした。今回試奏したのはA-702CLというモデルで管体が銅の割合が多いレッド・ブラス製。ピンクがかったボディーは色っぽくゴールドに輝キィとのコントラストが美しいです。持ったときの重量感は標準的。メイン・キィのレイアウトは一般的で自然と指に馴染みます。サイド・キィは若干クセのある配置になっていますが慣れてしまえば問題にはならないでしょう。

 テッドクラム・ニューヨーク5、バンドーレン青箱2-1/2、セルマー旧型日本締めリガチャーで試奏。ブロンズ・モデルということで落ち着いた木管的なサウンドを予想していたら明るく華やかな音色でビックリ! しかもしっかりと芯のある音なのでブリリアントながら腰高になることがなく落ち着いた質感も併せ持っています。音程は低音が低く高音が高い一般的な傾向。特にオクターブ・キィを境に低め・高めが切り替わるので、吹き手は音程のクセをつかみやすいでしょう。特筆すべきは絶妙な抵抗感。なんとも言えない理想的な抵抗感によりピアニシモからフォルテシモまで、はたまた低音から高音までシームレスに表現が可能です。華やかで芯のある音を生かせるフュージョン・ファンク系の演奏で力を発揮するでしょう! 価格もお手頃なのでこれからサックスを始めるという方にも良い選択肢の一つになると思います。


手作業で打って作られるベル

創業70年の台湾の老舗メーカーが培ってきた手作業の打ち込みの技術によって慣らされたレッド・ブラス98%素材がサックスのより良い共鳴音をもたらす

ダブルC#トーンホールを採用

ダブルC#トーン・ホールの採用により開放C#と高音C#の音程の修正を行い音色の統一性をはかる

メタル製サムフック&サムレストの採用

材料の選択や技術的な専門知識に加えてLCの伝統的な方法で素材を組み合わせることで楽器に優れた価値をもたらし、高品質な銅合金の使用で磨耗や変形を防ぐ。メタル製のサムフックとサムレストで鳴りの良さを追求

(撮影:田坂圭)

242,592円

(問)WORLD BRASS LC正規代理店 Mail:info@worldbrass.tokyo

■SPECIFICATIONS ●管体:レッド・ブラス91%●塗装:ラッカー●その他の仕様:ドイツ製ブルー・スチール・スプリング、イタリア製ピゾーニ・パッド(レザー)&メタル・レゾネーター、メタル・サムレスト、可変メタル・サムフック、ラウンド・サーフェス・オクターブ・キィ、ダブルC#トーン・ホール●付属品:オリジナル・マウスピース、リガチャー、セミハードケース、お手入れ用品
■試奏環境 マウスピース:テッドクラム・ニューヨーク5、リード:バンドーレン青箱2-1/2、リガチャー:セルマー旧型日本締めリガチャー(シルバープレート)


LC SAX A-702CL試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

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クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにマルチ・リード奏者としても活動。アーティストのライブやレコーディングに携わるほか、多くのビッグバンドでリード・アルトを担当。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」を配信中。ATOM SAXOPHONE QUARTETのメンバーとして1stアルバム『atmosphere』をリリース。作編曲家としても高い評価を得る。


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 アレンジ&演奏:青柳誠 
○「サイレント・イヴ」辛島美登里
 演奏:伊勢賢治 
○「ジャイアント・ステップス」 ジョン・コルトレーン
 演奏:山田拓児&西口明宏
○「HALLELUJAH I LOVE HER SO」メイシオ・パーカー
 演奏:sax triplets+青柳誠/小池修 編曲:小池修

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