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製品レビュー

Yanagisawa S-WO20

ブロンズ・ブラス特有のダークで密度の濃いサウンド

 ヤナギサワの新ラインナップWOシリーズのソプラノから今回はブロンズ・ブラス製のS-WO20を試奏させていただきました。ピンクがかった色の管体は明らかに真鍮のモデルとは違った風合いで固有の存在感を主張しています。外観から見て取れる仕上げの美しさは相変わらず素晴らしく、細部まで妥協のないもの作りを感じさせてくれます。

 非常にコンパクトなキィ・レイアウトで手のフィット感が良く、絶妙なキィのバネ圧によって指に吸い付くようなフィンガリングが可能。速いパッセージが難なく演奏できます。

 真鍮やソリッド・シルバーとは明らかに違うブロンズ・ブラス特有のダークで密度の濃い音にウットリ。材質からくる抵抗感は真鍮に比べやや強く、低音から高音までの音色・吹奏感を一貫性のあるものにしてくれていて、特に高い音でも太くダークに鳴る点はほかのソプラノにはないサウンド・キャラクターです。音程は高い音が上擦らずほぼ正確な音程になるので、例えばアンブシュアをタイトにしないと高音が出ないけど音程は上がってしまうような繊細なシーンでも楽に正しい音程を狙えるのが好印象。

 音色も音程も高精度で仕上げられたこのモデル、本気でソプラノを吹く方に是非お試しいただきたい逸品です。


ブロンズ・ブラス製

ブロンズ特有のピンクがかった美しいクリア・ラッカー仕上げ。ブロンズ・ブラス特有のダークで密度の濃いサウンドが特徴

 

2タイプのネックが付属

ネックはデタッチャブル・タイプを採用し、ストレートとカーブドの2本のネックが付属。ネックに台形プレートを装着

 

左手サイド・キィの進化

左手サイド・キイの指の当たる角度を改良。ベルの方向へ押さえる角度にすることでより操作性を向上

(撮影:田坂圭)

510,000円

(問)プリマ楽器 TEL 03-3866-2215/03-3866-2210

■SPECIFICATIONS ●管体:ブロンズ・ブラス●塗装:クリア・ラッカー仕上げ●彫刻:あり●その他:吹込管:ブロンズブラス製 2本付属、High G キィ付●付属品:ケース、マウスピース(エボナイト SC120)
■試奏環境 マウスピース:メイヤー5MM、リード:バンドーレン・トラディショナル2 1/2、リガチャー:バンドーレン・オプティマム 

YanagisawaS-WO20 試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2021年9月13日発売

サックス・ワールドVol.22

◎表紙&巻頭特集:勝田一樹(DIMENSION)
◎追悼特集:土岐英史

◎ジャズの巨匠:ジョニー・ホッジス(奏法分析:サイモン・コスグローブ)
◎インタビュー:ジャリール・ショウ

■インスト特集
◎リガチャー最前線(試奏:宮崎隆睦)

■連載
◎古畑奈和(SKE48)の輝け! サクソフォン次世代エースへの道(動画連動)
ファンク・サックスに挑戦!! 今回の講師:海野あゆみ

■付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ音源)
○「ラヴァー・マン」 Lover Man(as & ts)/編曲&演奏:青柳誠 
○「オリビアを聴きながら」杏里(ss)/演奏:伊勢賢治 
○「ビリーズ・バウンス」チャーリー・パーカー(as/ts)/演奏:山田拓児&西口明宏
○「接吻」Original Love(ss, as, ts1, ts2, bs)/演奏&編曲:SAX CATS
○「バッハ 15インベンション 第3番 BWV 774」(ts,as)/演奏&編曲:Tenor Talk(門田”JAW”晃介&石川周之介/ts)、演奏:副田整歩(as)

 
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