マウスピース・メーカーの名門“ジョディ・ジャズ”のラインナップから、今回は“ジャイアント”を試奏しました。
新素材アルマイトにより、ラバー・マウスピースのコントロール性とメタル・マウスピースのパワーを兼ね備えた製品とのこと。事前情報を入れずに試奏した際、この触れ込みと同じことを感じました。
新素材アルマイトは成分を明かされていませんが、おそらく伝達の速い成分が混ぜられていて、ビンテージの楽器を吹いたときのような発音の速さ、息が音にカツンと当たるような立ち上がりの良さを感じます。
音色は倍音豊かで明るく芯がありコントロールは容易、抵抗感も一般的なマウスピースと差はなく吹きやすい。これはイイですね。
ビンテージのマウスピースと同じではないまでも、似た方向性の素材の鳴りを体感できます。レッツ試奏!
ロー・バッフル
控えめなロールオーバー・バッフル、ラージ・チェンバーの構造に新素材アルマイトを組み合わせることでダークさと明るさを兼ね備えたサウンドを生み出す。
(撮影:田坂圭)
63,800 円(税込)
(問)黒澤楽器店 管楽器卸営業部 TEL 03-6279-1082
島村楽器 最寄りの各店まで
■SPECIFICATIONS
●素材:アルマイト
●バッフル:控えめなロールオーバー・バッフル
●チェンバー:馬蹄型/ラージ・チェンバー
●オープニング・サイズ:6*、7*、8、8*
●その他:ハンド・フィニッシュ仕上げ
■試奏環境
●本体:H.セルマ—・シリーズⅡ(ヤマハF1ネック)
●リガチャー:セルマー(旧タイプ)
●リード:ダダリオ・セレクト・ジャズ3M(アン・ファイルド・カット)
JODY JAZZ GIANT(Tenor/7☆)試奏動画
試奏者 副田整歩
クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。