アルト・サックス用では評判が良く、既に定番になりつつあるダダリオ・ウッドウインズのマウスピース、セレクト・ジャズにテナー用が登場しました。
同社のマウスピースはマシン・メイドで人の手が入らないため、製品のバラツキが少ないといううたい文句で知られており、非常に精巧な作りが特徴です。
テナーのラバー用マウスピースと言うとオットー・リンクをまずイメージしますが、このモデルはバッフルがあることで、オットー・リンクよりもエアーのスピード感があり、アーティキュレーションの歯切れの良さが特徴的。
入り口は狭いですが、内部は広い容積が取られているのでファットな音色が得られます。
咥えた感覚は上下幅が大きくなく顎関節に優しいスタイル。全音域で楽に演奏でき非常にコントローラブル。アルト用同様にテナー用マウスピースの新定番になる可能性大です。
完全機械生産の高精度マウスピース
アルト用同様ミディアム程度の高さのバッフルと、ミディアム・サイズ、ラウンド型のチェンバーを採用
(撮影:田坂圭)
23,000円(テナー用)(税別)
(問)プリマ楽器 TEL 03-3866-2215/03-3866-2210
ビュッフェ・クランポン・ジャパン TEL 03-5632-5511
■SPECIFICATIONS
●材質:ハード・ラバー●ティップ・オープニング: D6M、D7M、D8M、D9M●チェンバー:ミディアム●フェイシング:ミディアム●付属品:なし
■試奏環境
●本体:セルマー・シリーズⅡ(ヤマハF1ネック)●リガチャー:ヤナギサワ・ヤニー・シクス●リード:ダダリオ・セレクト・ジャズ3M(ファイルド・カット)
D’Addario Woodwinds Select Jazz Tenor D7M 試奏動画
試奏者 副田整歩
クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。