前から気になっていたフォレストーンの樹脂製リードの中から今回3タイプ吹かせていただきました。全体的に素晴らしいクオリティでしたがそのなかでも特に気に入ったのが新製品のホワイト・バンブー。シッカリとしたコシがあって吹きやすく、サックスに求められる音色・音量を高次元でバランスしています。
Aセルマー・マークⅥ/バンドーレンV16 A5M/バンドーレン・オプティマム・リガチャーで試奏。第一印象は音の反応が早く弱い息でもよく鳴ります。特性としては先端が柔らかく、しばらく使って馴染んだ葦のリードのような質感。今回はオープニング5番に対して3のリードを使用しましたが、普段使用しているバンドーレンの青箱2 1/2よりもコシはやや弱い印象。オープニングの広目のマウスピースを使用するプレイヤーには向いていると思います。長らく天然リードを使用してきましたが、樹脂もここまで来たか!といった印象です。
プレイヤーのニーズに対応した
製品ラインナップ
今回テストした3モデル。左からブラック・バンブー、ヒノキ、新製品のホワイト・バンブー
2,800円
(問)フォレストーンジャパン TEL 06-6536-8690
■SPECIFICATIONS ●素材:特殊素材(竹繊維、PP材、ヒノキ)●カット:ファイルド●厚さ:2、2.5、3●対応サックス:ソプラノ、アルト、テナー、バリトン
■試奏環境 本体:Aセルマー・マークⅥ、マウスピース:バンドーレンV16 A5M、リガチャー:バンドーレン・オプティマム・リガチャー
Forestone White Bamboo試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。
試奏者 副田整歩
クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。