サックス好きのための専門誌Saxworld

本誌連動企画

ローランドが提案するデジタル・ウィンド楽器 エアロフォンの楽しみ方 Aerophone × 米澤美玖

より手軽に楽器を楽しむエントリー・モデル エアロフォンmini登場!

手の小さい人や子供でも楽に吹けるし、操作も簡単。
レッスン機能で楽しく練習できて管楽器を身近にしてくれる1本です。

管楽器の楽しさをデジタル技術でさらに広げ、多くのユーザーに注目されているローランドのエアロフォン。そのラインナップに、より手軽に演奏できるエントリー・モデル=エアロフォンmini  AE-01が加わった。操作を極限までシンプルにする一方で、カラオケ感覚で練習できるレッスン機能なども用意された同機を、発売当初からエアロフォンを愛用するサックス・プレイヤー米澤美玖が最速チェック! 併せて、現行モデルのエアロフォン AE-10とエアロフォンGO AE-05についても改めて言及していただき、シリーズ3機種の魅力に迫ってみることにしよう。

取材/文:西本 勲 撮影:富田一也(製品写真を除く) 

管楽器を始めるハードルを 限りなく下げてくれたと思います

●AE-01の第一印象は?
○まず、見た目がとても洗練されていますね。メタリックブルーの色も綺麗で、値段以上に高級感があります。持った感じも嫌なところが全く無いし、キィの配置もすごく良いです。右手の親指が当たるところがちょうどいいカーブになっているのも優しいなと思いました(笑)。

●サイド・キィが無く、リコーダー感覚で吹けるのがAE-01の特徴の1つです。
○サイド・キィのミスはサックスでもよくあることで、関係ないところで触っちゃったりするんですよね。その点、AE-01のシンプルなスタイルはすごく良いと思うし、最初に覚えることが少ないから、楽器初心者はとっつきやすいんじゃないでしょうか。そして特に、左手と右手の間にある2つのキィは画期的です。

●左手の小指で、半音上げ/下げを行う2つの小さなキィですね(写真1参照)。
○サックス・プレイヤーからすると最初はちょっと慣れが必要で、むしろサックスを知らない人の方が早く慣れるかもしれません(笑)。キィの表面が少し斜めになっていて、小指を大きく動かさなくても2つのキィを押さえ分けられるようになっているのも良いですね。


●そして、これまでの2機種に比べて、さらに小型軽量になっています。
○手の小さい人や子供でも大丈夫。親子でも楽しめる管楽器がついにできたんだなと思いました。そもそも管楽器って、始めるときのハードルが高いと思うんですよ。なかなか家では吹けないことが多いし、ちゃんとした音で吹けるようになるのも時間がかかります。その点、AE-01ならいつでもどこでも吹けるし、誰でも最初から良い音を出せますから。

●音色の印象はいかがですか?
○とても自然で、ニュアンスをつけやすい音だと感じました。本体内蔵の6音色はどれも良いですね。サックスはもちろん、トランペットも良いし、バイオリンもすごく好きです。これはAE-01に限らずですが、サックス以外の音色を、サックス的なニュアンスをつけて演奏できるのが、特に面白いエアロフォンの使い方だと私は思います。

●本体でできることを最少限に整理して、それ以外の機能は専用アプリに振り分けているのも特徴です。
○現代的ですよね(笑)。アプリを使えば音色が50種類以上に増えますし、細かい設定もできます。そして、一番いいなと思ったのはレッスン機能(画面1参照)。練習曲に合わせてカラオケ感覚で練習できて、どれだけ正確に吹けたかを点数で表示してくれる。これは練習を続ける大きなモチベーションになりますね。1つ1つのレッスンをクリアしていくことで、楽器との距離がどんどん近くなる。私は、かわいい顔してけっこうシビアに採点してくれるキャラが気に入りました(笑)。趣味で楽しむだけの人もちょっと駆り立てられるみたいな、そういう気持ちをプレイヤーにくれる素晴らしい機能だと思います。

●レッスンの難易度はどう感じましたか?
○どの曲も有名なものばかりだし、テンポも雰囲気もバリエーションに富んでいて、バランスがいいです。全くの初心者だけでなく、ある程度吹ける人のことも想定して選曲されているので、燃えると思います(笑)。

●エントリー・モデルという位置付けですが、Bluetooth経由でスマートフォンやタブレットの音楽をバックに演奏できたり、外部音源のコントローラーとして活用できたりと、長く使い続けられそうな楽器でもあります。
○そうですね。アプリのアップデートでさらに機能が進化する可能性もあるし、吹く場所を選ばないので、家で家族や友人に吹いて聴かせたり、カフェのような小さなスペースでライブをするなど、人前で演奏することに対するハードルも下げてくれていると思います。あと、私だったら、夜中に作曲していてメロディーをサックスの音色で確認したいときなど、家でちょっと吹くにはAE-10やAE-05以上に手軽なAE-01はぴったりです。電子楽器の強みを活かして、幅広い層の人が使える楽器だと思いました。

クリエイターにも 刺激を与えてくれる楽器

●続いて、現行モデル2機種についても話を聞かせてください。エアロフォンAE-10と、エアロフォンGO AE-05で最も違いを感じる点はどこですか?
○やっぱり大きさと重さですね。AE-10が登場したときも、楽器ってこんなに軽くていいんだ!と思いましたけど(笑)、AE-05はさらに軽くなりました。あと、機能も音色も豊富なAE-10に対して、そこまで凝らないけどしっかり吹いてみたい人は、AE-05がちょうど良いんじゃないかなと思います。音色の切り替え、トランスポーズ、ボリューム調節をツマミでコントロールできるところも好きです。

●右手親指で操作するAE-10のサム・コントローラーがAE-05ではボタンになっていたり、ハイF♯キィの有無といった違いもありますが。
○AE-05の方が操作はシンプルで、でも表現の幅が狭くなったとはあまり感じません。ハイF♯キィは、私はそれほどでもないですけど、あったらいいなと思う人もたくさんいるんじゃないでしょうか。AE-10に対するいろんな意見をたくさん聞いて、うまくまとめたのがAE-05なんだなと思いました。

●サックスの音色は、AE-10がSuperNATURALアコースティック音源で、AE-05はPCMです。この違いはどうですか?
○吹いた印象としては、AE-10の方がちょっと倍音が多いかなと感じますけど、音源方式が違うというほどの違いを私は感じませんでした。むしろ、AE-05もよくここまでサックスを再現したなと思います。最も人の声に近いと言われているサックスの音を、電子楽器で再現するのは本当に難しいですから。

●米澤さんはAE-10が発売された当時すぐ手に入れて、2ndアルバム『Landscape』の「Ancient River」で使ったんですよね。
○あのときは、AE-10に入っているパン・フルートの音色を使いたかったというのがまずありました。もちろん新しい楽器をいきなりレコーディングで使うというのは大きなチャレンジでしたけど、ほとんど苦労なく使えて面白かったです。

●デジタル楽器ということで、新たに覚えなければいけないこともたくさんあったのでは?
○全ての機能を覚えてから使うというルールは無いですし、まずは自分が出したい音にセッティングするやり方さえ分かればいいと思うんです。そこからもっと深く楽しみたい人のためにいろんな機能がある。プロのユーザーが使うことも忘れていない気配りを感じます。

●では改めて、エアロフォンの魅力とは?
○先ほども言ったように管楽器は始めるときのハードルが高くて、特にサックスは気温や湿度にも左右されるし、重いし、扱いも大変です。そういうのを全く気にせず、誰でも簡単に音が出せるのがエアロフォンの良いところ。いろんな音色で演奏できる楽しさもあるし、クリエイターにも刺激を与えてくれます。私もエアロフォンを使ってみて、新しくチャレンジしてみたいことがすごく増えましたし、作曲やアレンジのインスピレーションも広がりました。それは私の新しいCD『Exotic Gravity』にも反映されていると思います。今回AE-01が登場したことで、より多くの人が管楽器に興味を持ってくれたら嬉しいですね。


Profile 米澤美玖 [よねざわ・みく]テナーをメインに、時に渋く、時にアグレッシブな演奏を聴かせ、今最も注目されている若手女性サックス奏者。トップ・クラスのミュージシャンとのリーダー・ライブのほかデヴィッド・マシューズ・ビッグバンドやGLAYのTAKUROのツアーにも参加している。リーダー作はインディーズで5枚リリースの後、2019年4月にメジャー第1作目となる『Exotic Gravity』をキングレコードよりリリース。

エアロフォンmini  AE-01 音色紹介動画

エアロフォンmini  AE-01アプリ レッスン機能 紹介動画

メジャー・デビュー第1弾『Exotic Gravity』 米澤美玖

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Roland Aerophone

問い合わせ先:ローランドお客様相談センター
電話:050-3101-2555 
Web :https://www.roland.com/jp/categories/synthesizers/digital_wind_instrument/

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■付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ音源)
○「オール・オブ・ユー」 
 アレンジ&演奏:青柳誠 
○「シングル・アゲイン」 竹内まりや 
 演奏:伊勢賢治 
○「ナウズ・ザ・タイム」 チャーリー・パーカー
 演奏:山田拓児&西口明宏
○「ワインライト」グローヴァー・ワシントンJr. 
 演奏:sax triplets 編曲:小池修
○ 「Blues for Alice」(チャーリー・パーカー作)
     演奏:Tenor Talk(門田"JAW"晃介 & 石川周之介)※模範演奏のみ


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