サックス好きのための専門誌Saxworld

本誌連動企画

Chateau CAS-H70GL

オーソドックスゆえサックスの良さが味わえる実力派モデル

 奇抜なモデルのイメージが強いシャトーのサックスですが、こちらはオーソドックスなラッカー仕上げ。金属製のサムフックとサムレスト、ピゾーニのProパッド、一体型のキィ・ポスト台座、ニードル・スプリングなど、多くのメーカーがフラグシップ・モデルに採用する内容が詰め込まれています。全体の仕上げは美しく、ベルだけではなくネックにまで彫刻があしらわれ高級感を醸し出しています。手に持つと標準的なキィ・レイアウトで持ちやすく、操作性も好印象。

 真鍮製のラッカー仕上げというオーソドックスな仕上げだけあって非常にナチュラルな吹奏感。抵抗感も絶妙でエアの少ない柔らかい弱音でもしっかりと息を支えてくれます。力強いフォルテシモでもスッと息を通してくれるのでストレス無く自然な表現が可能です。音色はラッカー仕上げらしく芯のある輝かしいサウンド。サックスの音色としては中庸なので、マウスピースやリードを変えることで自分仕様のサウンドを作りやすい。音程はオクターブ・キィを押した音域が若干高めになる仕様ですがあくまで標準の範囲なので特に問題となることはありません。

 税抜き定価20万円ということで、楽器の実力を考えるとかなりお買い得です。サックスの良さが味わえるオーソドックスなモデルなので多くの方にお試しいただきたい楽器です。


シリーズ初のイエロー・ブラスを採用

これまではレッド・ブラスが主流であったハンドメイド・シリーズ。ニッケル・シルバーに続き今回イエロー・ブラスが新たに加わった。レッド・ブラス同様素材の92%は銅を使用

ブラス・サムフックを搭載

ブラス・サムフックの搭載で音の広がりを抑制し、芯のあるしっかりした音を追求。タンポには気密性、防水性の高さで定評のあるピゾーニ社製Proパッドを装着

コンビネーション・キィ・ポスト・システム

左手部分には台座一体型キィ・ポストを採用し、深く奥行きのある音色に貢献している。ほかにも耐久性の高いニードル・スプリングなど価格以上の高スペックを採用

 

(撮影:田坂圭)

200,000円

(問)ホスコ TEL 052-796-1588

■SPECIFICATIONS ●管体:イエロー・ブラス(92%-Copper)●塗装:ゴールド・ラッカー仕上げ●彫刻:ベル、1番管、ネック●パッド:ピゾーニPROパッド●その他仕様:ブラス・サム・フック&サム・レスト、ニードル・スプリング●付属品:シェイプ型ケース、マウスピース、リガチャー、グリス、ストラップ、スワブ、リード
■試奏環境 マウスピース:バンドーレンV16 A5M、リード:ダダリオ・レゼルヴ2.5、リガチャー:バンドーレン・オプティマム


Chateau CAS-H70GL試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

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クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにマルチ・リード奏者としても活動。アーティストのライブやレコーディングに携わるほか、多くのビッグバンドでリード・アルトを担当。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」を配信中。ATOM SAXOPHONE QUARTETのメンバーとして1stアルバム『atmosphere』をリリース。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE

2018年9月11日発売

サックス・ファンの向上心、好奇心を刺激する

本格派サックス専門誌
サックス・ワールドVol.10

■アーティスト特集
○表紙&巻頭特集:T-SQUAREデビュー40周年特集 featuring 伊東たけし&安藤正容
○ジャズの巨匠:スタン・ゲッツ
○スペシャル・インタビュー:メイシオ・パーカー

■インスト特集
○サックス工房訪問 ウッドストーン(演奏/宮崎隆睦)
○ビンテージ・サックス・ミュージアム ビュッフェ・クランポン(後編)

■スペシャル・セミナー
○ヴィンセント・ハーリング サックス演奏力向上術
○バリサク奏者座談会(栃尾克樹/白坂勉/山中ヒデ之)/ヤナギサワWOバリトン・サックス クロス・レビュー
○新連載 ユッコ・ミラーが伝授! エアロフォン実践活用講座

■付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ音源)
○「オール・ザ・シングス・ユー・アー」 アレンジ&演奏:青柳誠 
○「CAN YOU CELEBRATE?」安室奈美恵 演奏:伊勢賢治 
○「クール・ストラッティン」演奏:山田拓児&西口明宏
○「LOVE LOVE LOVE」 DREAMS COME TRUE 演奏:sax triplets(寺地美穂/堀江有希子/河村 緑)編曲:小池修