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本誌連動企画

スマホより高画質/高音質の動画を撮影したい! 音楽用ハンディ・ビデオ・レコーダー ZOOM Q2n-4Kで 4K動画&ハイレゾ音声を手軽に録る方法

『HIBI★Chazz-K ハッピー・サックス☆ 動画コンテスト 2019』協賛企画

ミュージシャンにとって、動画を積極的に活用するのが当たり前になっている今、“より良い画質と音質で、手軽に撮影できるツールがあったら……”という願いを叶えてくれるのが、ZOOMから新しく発売されたQ2n-4Kです。“ミュージシャンのための4Kカメラ”と銘打った同機がどれだけスゴイのか? HIBI★Chazz-Kの演奏を実際に撮影した動画と併せて紹介していきましょう。

取材/文:西本 勲 撮影:言美 歩

 

 Q2n-4Kは、2016年に発売された音楽用ハンディ・ビデオ・レコーダーQ2nの後継モデル。片手に乗るほどの小さなボディでありながら、広角ワイド・レンズによる幅広い視野や、ハイレゾ音質までカバーする録音機能などで注目を集めたQ2nの基本コンセプトを受け継ぎ、フルHDの4倍鮮明な画像を記録できる4K画質と、黒潰れや白飛びを抑えるHDR撮影に対応しています。
 スマートフォンやデジタル・カメラでも高画質の動画を撮影することはできますが、サックスなどの大きな音やバンド演奏では音割れしてしまったり、奥行きや広がりに欠ける音になることもしばしばです。その点、臨場感のあるクリアな音を記録できるQ2n-4Kは、ミュージシャンの頼もしい相棒になってくれることでしょう。

狭い自宅でも近距離撮影が可能

■お勧めセッティング 01
自宅でカメラとの距離が近い状態を想定して撮影。マイクのすぐ前で演奏しても音割れすることなく、自然な響きで録音できているのが分かります。映像も、近距離だとスマホでは入り切らないようなところまでしっかり映っています。


サンプル動画① Q2n-4Kの画質は4K/30p(FOVはWIDE)、音質は96kHz/24-bitに設定

練習用にぜひ1台欲しくなりました
「びっくりするほどの高性能で多機能で、しかも低価格。僕も1台欲しくなってしまいました(笑)。何と言っても練習用に良いですね。高解像度の音でないと、演奏の細かいニュアンスとかも拾えませんから。使い勝手もすごく良くて、楽しく試させていただきました」


筒井洋一(ts)


リハーサル・スタジオでもメンバー全員のパフォーマンスをらくらく収録

■お勧めセッティング 02
メンバー5人による演奏を、ドラムから3mほど離れた位置から撮影。フロント4人が本番のパフォーマンスをイメージして前後左右に大きく動いても、余裕で画面に収まっています。吹きながら前後に動いたときに各サックスの音量バランスが変化する様子も聴き取れます。


サンプル動画② Q2n-4Kの画質は4K/30p(FOVはWIDE)、音質は96kHz/24-bitに設定

パフォーマンスの可能性が広がります
「普段からHIBI★Chazz-Kは動画を撮ることが多いんですけど、どこから撮るかでよく迷うんです。その点、Q2n-4Kは広角なのでパッと撮れば全部映るし、いつもとは違うパフォーマンスの可能性が広がると思いました。吹いた音がダイレクトに出てくる感じがするのもすごく良かったです」


染谷真衣(as)


ステージ上にQ2n-4Kをセットして“自撮り”

■お勧めセッティング 03
サックス用のマイク・スタンドに、別売アクセサリーを使ってQ2n-4Kをセット。至近距離からの“自撮り”を行ってみました。意外なほど広い範囲が画面に収まっています。


サンプル動画③ Q2n-4Kの画質は4K/30p(FOVはWIDE)、音質は96kHz/24-bitに設定
※右上部、左下部の影はマイク・ホルダー、マイク・スタンドの一部分がレンズの近距離に被って撮影されています。ご了承ください。

近距離でも広い範囲がクリアに撮れます
「自分が吹いているマイクの目線でも撮れるというのは面白いですね。接写したときもすごくクリアに広く撮れていたので、ダイナミックな使い方ができそうです。音も上から下まで、ニュアンスや息遣いまでしっかり録れますね。こういうタイプのカメラは初めて使ったので、とても貴重な経験ができました」


小仲井紀彦(bs)


スマホで撮った動画と、映像&音質の違いを比較

写真のように、Q2n-4KとiPhoneで同じポジションから撮影。画角の違いが一目瞭然なほか、iPhoneはモノラル収音のため広がりのない音になっています。iPhoneで撮影したい場合、Q2n-4KをUSBマイクとして使うことも可能です(Lightning to USB Camera Adapterが必要)。


サンプル動画④(サンプル動画②と同じ) Q2n-4Kで撮影



サンプル動画⑤  iPhone8 Plusで撮影

視野角の違い(サンプル動画④⑤を比較)
被写体から同じ距離で撮影してもこれだけ視野角が違います。iPhoneではメンバー全員を画面に収めることができない状況でも、Q2n-4Kならきれいに収まります。

これ1台できれいに撮影できたことに感激
「普段自分たちで撮影するときは、もっと簡素な機材か、逆にもっとたくさんの機材になってしまうんですけど、このような機材でとてもきれいに撮影できたことに感激しました。ドラムではよく悩まされる音割れもなく、バンド全体の音のバランスも立体的で素晴らしかったです」


竹下宗男(ds)


大人数で動きの派手なバンドに最適だと思いました

「HIBI★Chazz-Kはストリートやライブ・ハウスなどいろんな場所で演奏していますが、今回のようなリハーサル・スタジオも含めて、Q2n-4Kならどんな場所でも効果的に撮れると感じました。音もリアルに録れるので、記録用だけでなく作品として皆さんにお届けできる動画が作れます。コスト・パフォーマンスも最高ですね。僕らのようにフロントの人数が多かったり、動きの派手なバンドにはぴったりだと思いました」


ひび則彦(ss)


『VIVA!SPORTS!!』2018年12月19日発売
HIBI★Chazz-K

●HIBI★Chazz-K[ヒビ★チャズケ]2004年に結成されたサックス・カルテット(ソプラノ、アルト、テナー、バリトン)+ドラムの5人編成のストリート・ジャズ・サックス・アンサンブルバンド。東京都が選定したヘブンアーティストとして公共施設での演奏が許されている。これまでにインディーズで7枚のCDをリリースし、2014年7月にメジャー・デビュー作『ハッピー・サックス・ヒット・エクスプレス』(日本レコード大賞で企画賞を受賞)、2015年にメジャー2作目『ハッピー・サックス・ヒット・エクスプレス2015』をリリース。2016年に染谷真衣をフィーチャーしたヒビ★チャズケ・クラシック・プロジェクトによるクラシック曲集と、クラシックの同曲をジャズにアレンジした2枚組CD 『Jazz☆Chazz☆Classic』をリリース。2018年12月にスポーツをテーマにした『VIVA!SPORTS!!』を発売。
写真左から筒井洋一(ts)、ひび則彦(ss)、竹下宗男(ds)、染谷真衣(as)、小仲井紀彦(bs)


ハイスペックを手のひらサイズのコンパクト・ボディに凝縮! ZOOM Q2n-4Kの主な録画/録音機能を紹介

Q2n-4Kの主な特徴と機能

オープン・プライス(市場予想価格:22,000円前後)

●記録メディア:microSD/microSDHC/microSDXC(最大256 GB)
●USB :microUSB
●電源:単3電池×2(アルカリ、ニッケル水素、リチウム)、ACアダプタ(ZOOM AD-17、DC5V / 1A)、USBバスパワー
●外形寸法:本体 58.7 mm(D)× 68.5mm(W)× 83.0mm(H)
●質量(本体のみ):124 g

問い合わせ先:ズーム カスタマー・サポート・センター
TEL: 0570-078206
URL:https://www.zoom.co.jp/ja/Q2n-4K

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・「バッハ 15インベンション 第15番 BWV 786」(as/ts)/演奏:門田”JAW”晃介

 
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