本誌Vol.18で開催告知をいたしました「歌ものサックス・コンテスト2020」にたくさんのご応募を頂きましてありがとうございました。厳正な審査の結果、入賞作品が決定いたしましたので、ここに発表いたします。
グランプリ
屋嘉一志 さん (東京都/23歳)
2位
石田 愼 さん (千葉県/27歳)
3位
伊澤隆嗣 さん (熊本県/47歳)
グランプリ審査員選評
審査員:伊勢賢治
■グランプリ受賞作品
しっかりとした基礎力を感じる素晴らしい演奏でした。いわゆるタンギングなどの技術面だけでなく音楽的な音色、音質などの面でも圧巻です。それに加えて、技術だけに頼らない気持ちのこもった演奏が決め手となりました。楽曲の世界観を進化させるという本来の役割を担った気持ちの良い演奏を聴かせて頂きました。今後の活躍を楽しみにしています。
■コンテスト総評
このコンテストで本当に素晴らしいプレイヤーがたくさんいることを実感でき、自分自身でも大きな刺激になりました。ステージで皆さんと会えることを心から楽しみにしています。そしてそんな皆様の力に少しでもなれるよう、私も頑張って参ります。ご参加頂きありがとうございました!
審査員:
キャノンボール社社長
テヴィス・ラウカット
■グランプリ受賞作品
彼のサウンド・コンセプトは、成熟したリッチなトーン、十分なエアのサポート、上品なビブラートなど、どれも最高に優れています。クライマックスに至るソロの構成も、とてもよく組み立てられています。ソウルフルなサックスは情熱に溢れ、しっかりとコントロールされており、趣を持ってボーカルのパフォーマンスを高めています。 ヤカ・ヒトシさんをキャノンボール・ファミリーにお迎えできることを光栄に思います!
■コンテスト総評
このコンテストにご参加いただき、ありがとうございます。 日本で素晴らしいプレイヤーたちを聴くことができて光栄でした。 キャノンボール社より、この機会に感謝し、明るい未来と成功を願っております。
グランプリ受賞者 屋嘉一志さんコメント
▲グランプリの賞品、Cannonball GT5-SB “Gerald Albright Modelを手にする屋嘉一志さん。昨年国立音楽大学を卒業し、現在はプロ・ミュージシャンとして活躍中
■グランプリ受賞作品
今回グランプリを受賞することができて、すごく光栄です。課題曲を聴いて、伊勢さんの演奏が“これをコピーするしかないんじゃないか”と思うほど素晴らしすぎて、どうアプローチしようとすごく悩んだのですが、“自分から出てきた言葉で歌と会話したい”と思い、自分なりに頑張ろうと課題曲に取り組みました。レコーディングは何度も録ると作られたものができてしまうという印象があったので、楽譜も書かずに一度だけで挑みました。今回は僕みたいな駆け出しのミュージシャンにとって、とても素晴らしい機会を与えてくださって本当にありがとうございました。
■屋嘉さんの選んだグランプリ賞品
Cannonball GT5-SB “Gerald Albright Model”
キャノンボールは息を吹き込まないといけないヘビーな楽器という先入観を持っていたのですが、自分の息に素直に反応してくれて、すごく柔軟性のある楽器ですね。音のまとまりがよく、プレイヤーの個性によって柔軟に対応してくれるという印象です。ジェラルドのような変幻自在なプレイはもちろん彼の技術力あってのことですが、楽器の持っている良さというのもあるんだなと今回試奏してみて感じました。僕はDEARSというボーカル入りのバンドではテナーを吹いています。ジェラルド・モデルは歌ものでもいい音の出る楽器なので、そこでもぜひこの楽器を使っていきたいと思います。
▲優勝者 屋嘉さんが 選んだ一本!
Cannonball GT5-SB “Gerald Albright Model”
※コンテスト優勝の刻印を入れてお渡しします。
歌ものサックス・コンテスト2020 バラード編課題曲
グランプリ受賞音源「君へ」はサックス・ワールドVol.20付属CDに収録しています。
【コンテスト特別協賛】
キャノンボール・サックス、黒澤楽器店