サックス好きのための専門誌Saxworld

ソプラノ・サックス

Chateau CSS-CH92SL

レッド・ブラスの管体にシルバー・プレートが施され
幅広い音色の変化が魅力

 シャトーは台湾のブランドで、パーツ製造から組み立てまでをベトナムの自社工場で一貫して行うことで、上質な楽器をリーズナブルな価格で提供しています。今回はカーブド・ソプラノを試奏しました。

 こちらはフラッグシップであるハンドメイド・シリーズで、レッド・ブラスの管体にシルバー・プレートが施されていています。細部にわたって美しく仕上げられており、キィ・レイアウトやストラップ・フックの位置もよく考えられています。フラッグシップにふさわしくブラス製のサム・フック&サム・レスト、ニードル・スプリング、ピゾーニ社製プロ・パッドなど贅沢なパーツが奢られています。カーブド・ソプラノはキィ・レイアウトが窮屈になりがちですが、これは持ちやすくフィンガリングもストレスがありません。さらに低音から高音まで吹きやすく、カーブド・ソプラノの泣きどころと言われる音程に関しても全く違和感がありませんでした。

 そしてこのモデルの特筆すべきポイントは音色の素晴らしさ。レッド・ブラスにシルバー・プレートを施した管体はしっとりとダークで、それでいて吹き込めば張りのあるサウンドに変化しフォルテでもピアニッシモでもよく鳴ります。マイク乗りが良く、真空管のビンテージ・コンプレッサーを通したようなナチュラルなふくよかさを感じます。良くできています。しかも定価で23万円(税抜)。これはお買い得! ベルが上に向くのでストレート・タイプよりもアルトやテナーのようなザラついた音色がハスキーで気持ち良く、演奏中も自分の音を聴き取りやすいのが新鮮です。

 カーブド・ソプラノ欲しいけど予算がねー、という方のベスト・チョイスになりそうなモデル。ナカナカイイですよ!


レッド・ブラスに銀メッキ仕上げ

銅の含有量92%のレッド・ブラスを用いた管体に銀メッキを施すことで、重厚感のあるダークな響きとしなやかさを持ち合わせたサウンドを実現

メタル製サム・フック

高級パーツである金属製のサム・フックとサム・レストを採用。サム・フックの位置や角度の調整が可能

ピゾーニ製のパッド

ハイエンド・モデルに搭載されることの多いイタリア・ピゾーニ社製のプロ・パッドを採用

(撮影:田坂圭)

230,000円(税別)

(問)ホスコ TEL 052-796-1588

■SPECIFICATIONS 
●材質:レッド・ブラス(92%-Copper)
●仕上げ:銀メッキ
●その他の仕様:ブラス製サム・フック & サム・レスト、ニードル・スプリング、ピゾーニ製プロ・パッド
●付属品:マウスピース、リガチャー、グリス、ストラップ、スワブ、リード

■試奏環境 
●マウスピース:セルマー S80D
●リガチャー:セルマー(旧式)
●リード:ダダリオ・セレクト・ジャズ3M(ファイルド・カット)

 
Chateau CSS-CH92SL試奏動画

試奏者  副田整歩

クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。


LATEST ISSUE


2026年3月12日発売

サックス・ワールドVol.40

◎表紙&巻頭特集:サム・グリーンフィールド
インタビュー 本多俊之、大野まりか(アイオケ)
対談企画 佳子(CiON)× 武田真治
ジャズの巨匠 ワーデル・グレイ

◎楽器特集

・魅惑のビンテージ・サックス その魅力に迫る!
・Part.1 ビンテージ・サックス・コレクター対談
・Part.2 プレイヤー視点でのビンテージ・サックスの魅力を訊く:石川周之介
・Part.3 ビンテージ・サックス専門店に聞くビンテージ・サックス購入ガイド

・究極のジャズ・アルト・サックス・マウスピースを探せ!
・練習場所の悩みを解決!! サックス奏者のための防音/消音講座
・徹底解剖:Wood Stone Super Custom X

◎付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ)
・「愛をこめて花束を」Superfly
     演奏:伊勢賢治(ss)
・ 「ディア・オールド・ストックホルム」(as & ts)
     演奏:青柳 誠(as/ts)
・バッハ作曲「無伴奏チェロ組曲 第1番 ジーグ」
    演奏:門田”JAW”晃介(ts/独奏)
・ 「ラ・カンパネラ」(フラジオ・チャレンジ)
   演奏:千野哲太(as)

 
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