一世を風靡して、今は定番となっているシルバースタインのこのリガチャー。第5世代に進化し、新設計のロッキング・ブリッジが採用されています。今回あらためてじっくり試させていただいたのですが、なんと申しますか、吹けば吹くほど、とめどなく欲しくなります。
音の立ち上がりから切りまで意のままに操作でき、マウスピースやリードによる抵抗感の違いもサイドの金属プレート位置で調整でき、ピアニシモからフォルテシモまで、最低音からフラジオまで最高に気持ち良いレスポンスでプレイを支えてくれます。
それでいて“このリガチャーの音がする”といった強引さはなく、演奏を下支えすると言いますか、優れた裏方といった印象。
あとハンドリングの良い車がハンドルから路面状況を察知できるのと同じように、このリガチャーは音の状態を口腔内で感じられます。これはイイ!ぜひお試しあれ!
ロッキング・ブリッジを採用
新設計のロッキング・ブリッジはネジを締めるだけでリガチャーの位置が自動調整され最適にフィット。また、ブリッジの足がマウスピースに直接触れることで共鳴板として機能する。
(撮影:田坂圭)
55,000円(税込/アルト用Mサイズ)※2022年6月現在
(問)山野楽器 商事部 海外営業部 TEL 03-3862-8151
■SPECIFICATIONS
●素材:ワイヤー部/ドットコード、金属部/合金
●仕上げ:シャンパン・ゴールド・メッキ(18K)
●ドット・コード:6回転巻き
●ファイン・チューナー・バー×4
●その他仕様:ロッキング・ブリッジ(新特許取得)
●付属品:オムニ・キャップ、ロッキング・ブリッジ・ラバー・シュー、1.5mm六角レンチ
■試奏環境
●本体:H.セルマー・シリーズⅡ
●マウスピース:メイヤー 5MM
●リード:ダダリオウッドウィンズ・セレクトジャズ(アンファイルド・カット)
Silverstein HEXA Champagne Gold(GEN.5) 試奏動画
試奏者 副田整歩
クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにサックス全種とフルート、クラリネット、ピアノなどを演奏するマルチ奏者としても活動。お経とジャズのユニットNam Jazz Experiment主宰。スタジオ・ワークのほか中塚武、コトリンゴ、YUKIのサポート・ミュージシャンとしても活動している。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」「Mind Travel」配信中。作編曲家としても高い評価を得る。