サックス好きのための専門誌Saxworld

ソプラノ・サックス

Yanagisawa S-WO37

柔らかい音色ながらアンサンブルでも埋もれない芯の強さ

 発表から待ち焦がれていたヤナギサワWOシリーズのソプラノ、しかもフラッグシップ・モデルのシルバー・ソニック! 自分の楽器はヤナギサワのS-99なので、この20年でどこまで進化したのか非常に楽しみにしていました。いざ! ご対面。

 ルックスは相変わらず美しい仕上げで細部にまで妥協の無い作りが見て取れます。手に持つと旧モデルと近い感覚だけどより手に吸い付くような自然な操作感です。管体がシルバーなのでソプラノにしてはズッシリと重さを感じますが、それよりも息通りの良さ・鳴りの良さにビックリ。吹き込むごとに楽器がビリビリ振動するのが手を伝わって感じられます。音色は艶やかで太くピアニシモからフォルテシモまで一貫したキャラクターがあり、柔らかい音色ながらアンサンブルでも埋もれない芯の強さを感じます。

 音程は(S-99と比べ)とても良くなっていました。安定したアンブシュアで吹けば大体良い音程にハマる印象。特に高いシより上の高音が上ずらないので非常に吹きやすい。吹き続けるとシルバー特有の抵抗を感じるようになってきますが、マウスピースやリードなどのセッティングを追い込むことで最適な状態を見つけることができるでしょう。ラッカー仕上げやブロンズのモデルも吹いてみたくなりました。WOシリーズのソプラノ、相当良いですよ!ぜひお試しを!


左手サイド・キィの進化

左手サイド・キィの指に当たる角度を改良。ベルの方向へ押さえる角度にすることで、操作性をアップ

 

右手小指キィの進化

右手小指キィの位置を、これまでより手前に改良。小さな指でも届きやすく、スムーズな運指が可能に

 

HighG、HighF#キィの進化

HighG、HighF#キィの羽部分の向きと形状を改良。よりスムーズに押しやすいキィを実現

(撮影:田坂圭)

870,000円

(問)プリマ楽器 TEL 03-3866-2215/03-3866-2210

■SPECIFICATIONS ●管体:シルバー●塗装:クリア・ラッカー仕上げ●彫刻:あり●その他:吹込管(シルバー製)2本付属●付属品:ケース、マウスピース(エボナイト SC120)
■試奏環境 マウスピース:メイヤー5MM、リード:バンドーレン・トラディショナル2 1/2、リガチャー:バンドーレン・オプティマム


Yanagisawa S-WO37 試奏動画
この動画はZOOM Q4nで撮影されています。

試奏者  副田整歩

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クラシックとジャズの素養を併せ持つサックス奏者。アルト・サックスをメインにマルチ・リード奏者としても活動。アーティストのライブやレコーディングに携わるほか、多くのビッグバンドでリード・アルトを担当。デリカテッセンレコーディングスよりシングル「Sign」を配信中。ATOM SAXOPHONE QUARTETのメンバーとして1stアルバム『atmosphere』をリリース。作編曲家としても高い評価を得る。


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2020年3月11日発売

サックス・ファンの向上心、好奇心を刺激する

本格派サックス専門誌
サックス・ワールドVol.16

■アーティスト特集
○表紙&巻頭特集:デイヴィッド・サンボーン
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○インタビュー:キャンディ・ダルファー

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      ■宮崎隆睦
   ■勝田一樹(DIMENSION)
      ※マウスピース・コレクション紹介
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■誌上セミナー
○新連載:Official髭男dism/楢﨑 誠 × アンディ・ウルフ 吹奏楽出身者のためのジャズ&ポップス・サックス奏法入門
○3サックスのアンサンブルに挑戦! sax triplets × 古畑奈和(SKE48)

■付属CD&スコア連動企画(模範演奏&カラオケ音源)
○「ダニー・ボーイ」 
 アレンジ&演奏:青柳誠 
○ 「イングリッシュマン・イン・ニューヨーク」 スティング 
 演奏:伊勢賢治 
○「ミスターP.C.」ジョン・コルトレーン
 演奏:山田拓児&西口明宏
○「サックス・ア・ゴー・ゴー」キャンディ・ダルファー
 演奏:sax triplets 編曲:小池修


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